仙台 - 佐沼線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/13 07:09 UTC 版)
仙台 - 佐沼線(せんだい - さぬません)は、宮城県仙台市と登米(とめ)市迫町佐沼を結ぶ高速バスである。
概要
過去には宮城交通の佐沼高校 - 古川 - 仙台の急行便があったが、高速道路経由でなく乗客減少で廃止となった。その後、宮城交通は仙台 - 気仙沼間特急バス(運転免許センター・東北道経由)を改めて設定し佐沼を経由していたが、若柳金成IC - 千厩経由(当時は停車せず)に経路変更して以来仙台へ直通するバスはなかった。鉄道を利用するにしても新田駅(迫町の代表駅)または瀬峰駅[1] までバスやマイカーで向かい仙台へ出発していたものの、佐沼からは距離があり、利便性に欠けて[2] いた。
そこへ2004年5月、東日本急行が仙台 - 佐沼線を開設した。当初は仙台宮城IC - 築館ICを高速利用(築館町内は経由せず)し、新田を通り迫町役場(現登米市役所)までノンストップであった。東日本急行の単独運行で、佐沼での夜間滞泊は迫町役場ではなく、縣北整備(旧仙北鉄道の関連会社)の一角を借用していた。
2005年1月16日、ダイヤ改正が行われ栗原市若柳(七十七銀行若柳支店前)を経由し若柳金成ICより高速利用に変更、また一部便の迫町役場 - 新田サンクチュアリセンターへの路線延長が行われた(現在同区間は廃止)。同時に佐沼側の事業者として宮交登米バス(当時)が参入し共同運行することとなり、東日本急行の佐沼夜間滞泊は消滅した。日中の休憩場所も迫町役場から宮交登米バス本社に変更となったが、路線延長は行われず回送での入庫となっている。
路線名「仙台 - 佐沼線」は、本来なら他系統のように行先は自治体名(登米市)となるが、市街地中心部(佐沼)を行先としている。これは同じ登米市内(開設当時・登米郡)に「登米(とよま)」があり、それと混同を避けるためであるほか、旧町名の「迫」も一迫と混同のおそれがあること、迫という旧町名より、旧々町名で広域地名としての「佐沼」の認知度が高いことにもよる[3]。登米行の高速バスも「とよま」行として、別系統であることを強調している。
現在は、登米市(佐沼)と仙台を乗り換えなしで直結する交通機関としての地位を確立している。2010年には開業以来の利用者数が50万人を突破した[4]。
運行会社
運行経路
仙台駅前(旧さくら野前31-2番) - (下り)広瀬通一番町 / (上り)電力ビル前 - (仙台西道路) - (仙台宮城IC) - (東北自動車道) - (若柳金成IC) - 若柳くりでん資料館前 - 若柳総合支所前 - 登米市役所前
運行回数
- 1日12往復(各社6往復ずつ)。
運賃
2024年10月1日からの通常運賃[5]。
- 仙台 - 登米市役所前間:大人片道1,600円
- 仙台 - 若柳間:大人片道1,500円
- 回数券(若柳・佐沼共通):(2枚綴り)2,800円・(10枚綴り)13,000円
歴史
- 2004年(平成16年)5月1日 - 運行開始(東日本急行単独で1日8往復)。当時の経路は仙台宮城IC~築館IC間東北自動車道経由。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)4月1日 - 登米市役所前 - 新田サンクチュアリーセンター間を廃止。
- 2007年(平成19年)8月20日 - 1日16往復に増便、運賃改定(大人片道・往復とも各100円値上げ)。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)12月1日 - この日発売分の回数券より有効期限を設定(2015年3月31日まで、以降適宜更新)。
- 2014年(平成26年)4月1日 - 運賃改定。2枚綴り回数券の発売額を変更。7枚綴り回数券を新設、9枚綴り回数券を廃止[6]。
- 2015年(平成27年)4月1日 - 栗原市若柳地区内の経路変更に伴い、七十七銀行若柳支店前バス停を廃止、若柳くりでん資料館前バス停を新設[7]。
- 2019年(令和元年)10月1日 - 運賃改定。7枚回数券を廃止、6枚回数券を新設[8]。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)6月1日 - 東日本急行担当の下り2便をとよま明治村へ延伸。
- 2022年(令和4年)
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)10月1日 - 運賃改定[17]。
脚注
- ^ 佐沼 - 瀬峰は仙北鉄道廃止代替経路で、この当時はバスが比較的多く運行されていた
- ^ 日中は小牛田で乗換える列車が大半(2014年3月からは日中の列車が小牛田乗り換えとなった、それ以前は小牛田で連結・解結をしていた。)
- ^ 銀行、税務署、警察署、郵便局、高等学校、合併前の旧町立病院が「佐沼」を使用する。
- ^ a b 『高速仙台佐沼線 トクトクキャンペーンのお知らせ』(PDF)(プレスリリース)宮城交通、2010年8月5日 。2010年9月14日閲覧。
- ^ “2024年10月1日 ミヤコーバス高速路線運賃改定 新旧表” (PDF). ミヤコーバス. 2024年10月13日閲覧。
- ^ 【ミヤコーバス】 高速バス 主な区間の運賃表(2014年4月1日改正)(宮城交通) (PDF)
- ^ “【佐沼線】高速バス「仙台佐沼線」の経路変更について”. 宮城交通 (2015年3月27日). 2015年4月12日閲覧。
- ^ “【高速仙台石巻線 仙台佐沼線】2019年10月1日(火)運賃改定のお知らせ(9/13付再掲)”. 宮城交通 (2019年9月19日). 2019年10月5日閲覧。
- ^ “高速 仙台~佐沼線 2020年5月1日から5月10日までの時刻表” (PDF). 宮城交通. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “高速仙台佐沼線 6/15からの時刻表” (PDF). 宮城交通. 2020年6月28日閲覧。
- ^ “仙台─石巻など高速バス5路線値上げ ミヤコーバス、来月から”. 河北新報. (2022年2月19日). オリジナルの2022年9月24日時点におけるアーカイブ。 2022年3月3日閲覧。
- ^ “仙台・登米(佐沼)高速バス運賃改定のお知らせ” (PDF). 東日本急行. 2022年3月3日閲覧。
- ^ “【高速バス佐沼線・蔵王町線】3月1日運賃改定のお知らせ”. 宮城交通 (2022年2月15日). 2022年3月3日閲覧。
- ^ “【高速バス 佐沼線・古川線】期間限定で宮城野原へ延伸いたします!”. 宮城交通 (2022年9月5日). 2022年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月24日閲覧。
- ^ “バス停変更” (PDF). 東日本急行. 2022年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月9日閲覧。
- ^ “【高速バス 佐沼線】上り線 降車バス停変更について”. 宮城交通 (2022年12月20日). 2023年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月9日閲覧。
- ^ “【高速バス 気仙沼線・佐沼線】10/1 運賃改定について”. 宮城交通 (2024年8月15日). 2024年10月13日閲覧。
外部リンク
「仙台 - 佐沼線」の例文・使い方・用例・文例
- その祭りは仙台で行われる。
- 私は仙台に来て1年になります。
- 仙台で人気のお菓子
- 私は仙台を2回訪れたことがあります。
- 私は仙台で一人暮らしをしています。
- 、この夏家族とともに仙台市に行くつもりです。
- あなたは何時ごろ仙台を出発したいですか?
- 私たちの町は仙台と福島の間にあります。
- 大阪の本社から仙台へ異動になりました。
- 彼女の出身地は、宮城県、仙台市です。
- 私はこの週末に電車で仙台へ行きます。
- 私たちは彼の友達に会いに仙台に行きました。
- 私たち家族は彼の友達に会いに仙台に行きました。
- あなたは仙台で電車を乗り換えなければなりません。
- 私が太郎に会った場所は仙台だった。
- 福島と仙台に行きました。
- 仙台への出張が入りました。
- 仙台へ出張に行くことになりました。
- 私の叔父は学生の時、仙台に住んでいました。
- 私は1人で仙台に行きました。
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