他鉄道事業者への譲渡・売却
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 01:39 UTC 版)
「東急8000系電車」の記事における「他鉄道事業者への譲渡・売却」の解説
伊豆急行へ譲渡された8000系 伊豆急カラーの8007F インドネシアへ譲渡された8003F 本形式の運用離脱車は、当初売却交渉の難航や廃車体の留置スペース不足から解体されていたが、2004年以降になって一部車両が譲渡・売却されている。 伊豆急行 詳細は「伊豆急行2100系電車#近年の動向」および「伊豆急行200系電車#退役へ」を参照 2004年度から8000系(系列名はそのままで車両番号を8001 - に振り直し)として譲渡が開始され、2009年度までに45両が譲渡され、200系全車と塩害により老朽化した2100系(リゾート21)の1・2次車を置き換えた。当初は2100系3次車も置き換え対象とされていたので50両が伊豆急行へ譲渡される予定だったが、伊豆急行側が車両の導入計画を変更して2100系3次車の廃車を見合わせたため、5両の8000系が改造を受けることなく長津田工場から解体・搬出された。 8049は、8500系の8723と組んで2両編成化の試作車として2004年11月に先行改造されていた。その後地方鉄道会社への展示会に使用された後、翌2005年7月 - 9月に追加改造が行われた上で伊豆急行へ譲渡された。 PT. Kereta Api(現.PT Kereta Commuter Indonesia) 2005年度に8両編成2本がインドネシアの鉄道会社「PT. Kereta Api」へ売却され、首都ジャカルタ近郊の通勤電車で使用されている。このうち1本は上記の「伊豆のなつ号」で使用された8007Fをそのままの外装で、もう1本(8003F)は現地で窓上黄帯・窓下黄帯+赤帯・前面窓下「黄帯の中に細い赤帯」という外装に変更されて、それぞれ使用されている。東急のCIマークはPT Kereta Apiのものに貼り替えられたが、車両番号は東急時代と変更がなく、車体に取り付けられた車番表記プレートもそのまま使用されている。なお、現地でもtokyu8000といわれている。 現地では以前、冷房付きであることから、Ekspres(急行)やEkonomi AC(エアコン普通)として使用されていたが、現在は冷房付各駅停車「Commuter Line」に使用されている。車内はほぼ原形のままだが、外部は障害物対策で前面下部にオレンジ色のスカート(排障器)が、投石対策で側面窓ガラスに飛散防止フィルムが、前面窓ガラスに金網が、低床ホームからの乗降対策で側面にドアステップがそれぞれ取り付けられている。
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