仕様変更による評判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 15:42 UTC 版)
「FRONT MISSION 2」の記事における「仕様変更による評判」の解説
複数の主人公 前作ではロイド一人による視点でストーリーが進行したが、今作からアッシュ、リーザ、トマスら3人のキャラクターに視点が切り替わることでストーリーが複雑化し、単純な善悪の二分化に留まらない世界観の演出に成功している。これは次回作『FRONT MISSION3』に採用されたダブルフィーチャー・シナリオへと発展している。 長い読み込み時間 本作で一番問題となったのが読み込み時間の長さである。特にゲーム開始時のセーブデータのロード、ヴァンツァーのセットアップ時と戦闘開始前の読み込みは非常に長く、後者はゲームシステム上頻繁に起こるものであり、ゲーム進行のストレスとなった。これらは、ヴァンツァーが3D化されたことによるデータ量の膨大化や、各パーツのデータを一気に読み込んで処理したことが原因であったと、後のスタッフインタビューなどで明らかになった。 これらの反省から次回作の『FRONT MISSION3』では、ユニット数の減少、戦闘演出の短縮化といった対策をとることで読み込み時間が短縮されている。後に発売された『フロントミッションヒストリー』および「アルティメットヒッツ」シリーズでは、これらの問題を解消するため戦闘演出をカットできる「簡略戦闘モード」を搭載したバージョンとなっている。ただし、あくまで戦闘カット機能が追加されただけで、カットしない場合の読み込み時間が短縮されたわけではない。 当たらない遠距離攻撃 読み込み時間と合わせてゲーム進行のストレスとなったのが、ミサイルやロケットなどの肩に装備して使う遠距離攻撃装備の低い命中精度である。前作では主力火器として多用された遠距離攻撃装備だったが、今作では個よりも集団による戦闘を意識したことで全体的に難易度が引き上げられ、その一環として遠距離攻撃の弱体化が図られた。例えば、今作から追加された機動力(Mobile)による命中補正の恩恵を遠距離攻撃だけ受けられないことでミスする機会が増え、経験値が入りにくくなっている。しかし、実際には遠距離武器の中では一番命中精度が高いミサイルですら一発も当たらないまま使い切ってしまうこともざらにあり、遠距離攻撃能力の育成や遠距離系スキルの入手をより困難なものにしてしまった。 結果的に遠距離能力を育てたいプレイヤーはセーブ&ロードを繰り返す度に長い読み込み時間に耐えなければならなくなり、「2のミサイルはお飾り」とファンの不評を買った[要出典]。後に出た『FRONT MISSION ALTERNATIVE』や『FRONT MISSION3』ではこの点は改善されている。
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