人物像の創造
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2016年12月、マーティン=グリーンが『スタートレック:ディスカバリー』シリーズの主役となることが発表され、当初はレインズフォードと呼ばれていた。以前のスタートレックシリーズでは、スポックは姉の存在に触れていない。製作総指揮のアレックス・カーツマンは、マイケルの背景は正史との連続性を保つよう描かれると説明した。過去のシリーズと異なって主人公は船長ではなく、シリーズはこれまでにない視点から描かれる。 当初、マイケルのキャラクターはメイジェル・バレットが『宇宙大作戦』のパイロット版である『歪んだ楽園』(The Cage)で演じたキャラクターであるキャラクター”ナンバーワン”に敬意を表して、単にナンバーワンと呼ばれていた 。ストーリーラインの製作が進むにつれて、このキャラクターは反乱罪に問われて第一話の終りにはもう副長ではなくなった。キャラクター名はマイケル・バーナムとなり、ナンバーワンは『新スタートレック』におけるウィリアム・ライカーと同様に非公式な呼び名となった。 シリーズの創作者であるブライアン・フラーは、以前の作品の経験からこのキャラクターに男性名を付けた。製作総指揮の一人であるアーロン・ハーバーツの説明によれば、主演女優の役名を男性名にするのはフラーの仕事の特徴であると言う。この名前を思いついたときは、女性コラムニストのマイケル・スニードや、バングルズのベーシストのマイケル・スティールのことを考えていた。加えて、マイケルは大天使の名前でもあることが重要であった。マーティン=グリーンはこの名前を大いに気に入り、その象徴するところや、男性名が未来の同性間の平等を意味するところが気に入ったと語る。 フラーはマイケル・バーナムのキャラクターの発想源として、ウフーラを演じたニシェル・ニコルズの文化的な影響を挙げる。宇宙大作戦のブリッジに立つニコルズを見て、どれだけ多くの黒人が影響を受けたか考えられずにはいられない。ルイジアナ州で初めて、白人だけの小学校に通うことになったRuby Bridges、最初の黒人女性飛行士であるメイ・ジェミソンもまた発想の源となった。 マーティン=グリーンは、マイケルがバルカンの科学アカデミーに通った唯一の地球人というだけではなく、良い成績をおさめており、マイケルの優れた知性を証明していると語る。高度な訓練と道義性を身に着け、内面に抱えるバルカン人と地球人の二面性は、彼女の個性を象徴している。
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