人物像・家庭環境
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:44 UTC 版)
「藤沢市母娘ら5人殺害事件」の記事における「人物像・家庭環境」の解説
横浜地検は冒頭陳述 (1982) で、被告人Fの性格傾向について「友人がほとんどおらず、他人への猜疑心が著しく強い。一方でいったん心を許すと相手に過大な信頼を寄せ、執拗に付きまとうため嫌われたが、それを『相手の背信行為』と考え、激しい恨みを抱くに至る傾向がある」と指摘した。一方、中学時代の同級生は『読売新聞』の取材に対し「近所の人には必ず笑顔で挨拶し、子どもたちを集めてボール遊びをすることもあった」と証言している。Fはオートバイ好きでありながら暴走族に入ろうとしなかったり、幼少期から非行を繰り返していた一方で飲酒・喫煙・シンナー乱用などを「体に害だから」と行わなかったりと、非常に意志の堅いところも有していた。 また知人らによれば、Fの母親は「見栄っ張りで決して自分の非を認めず、身の不幸はすべて相手に責任転嫁して自己正当化するようなところがある」性格で、「そのような母親の性格・教育方針がFの人格形成に影響を与えたのではないか?」という報道もされている。しかしFの母親は少年院出所後の息子の引き受けを拒否していた一方、Fが事情聴取を受けた際には事件への関与を否定したため、神奈川県警の捜査員は「Fの母親は決して冷たかったわけではなく、息子に対する愛情も皆無ではなかった。その母親が少年院から出てきた息子を引き取らなかった理由は家庭全体の平穏を考えたためではないか?」と推測している。
※この「人物像・家庭環境」の解説は、「藤沢市母娘ら5人殺害事件」の解説の一部です。
「人物像・家庭環境」を含む「藤沢市母娘ら5人殺害事件」の記事については、「藤沢市母娘ら5人殺害事件」の概要を参照ください。
- 人物像・家庭環境のページへのリンク