人物像・特記事項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/28 16:52 UTC 版)
キャリア全般を通して彼は近づきやすくまたユーモラスで、報道陣からは頻繁に取材を受けた。晩年、「1967年のツアーにも出場していたが、そのときは冗談を言っても誰も笑わなかったのに、翌年に全米オープンで優勝したときに同じジョークを言ったらみんなが馬鹿笑いしたんだ」と語っている。 1971年の全米オープンはジャック・ニクラスとのプレーオフになったが、そのプレーオフのティーオフ前に、ゴムでできた蛇のオモチャをニクラスに投げつけた。これは彼の娘がジョークでバッグの中に入れておいたもので、後日ニクラスが明らかにしたところでは、その蛇を見つけたニクラスが、「よく見たいから放ってくれ」とトレビノに頼んだのだという。トレビノはゴムの蛇を掴み、わざとらしい動作でニクラスに向かってトスした。付近にいた女性が悲鳴を上げ、ニクラスは大笑いした。プレーオフはトレビノが 3 ストローク差の 68 でニクラスに勝利した。 あるトーナメントでトニージャクリンと一緒に回ることになったが、ジャクリンが「リー、今日は話をしたくない」と告げた。トレビノは「俺もあんたに話して欲しくない。聞いていてくれればいいのさ」と返した。 1975年のウェスタンオープン(イリノイ州シカゴ)で落雷事故に遭った後、この先コース上で嵐に遭ったらどうしますか、と質問されこう答えた、「1番アイアンを取り出して天に向けてかざすのさ。神様でも1番アイアンを打(撃)つのは難しいだろうからね」。だが後年、デイビッド・ファハティーとのインタビューでこうも語っている。事故の1週間前(全米オープン、同じくシカゴで行われた)に雷で試合が中断して回復待ちをしていた時、周囲の観客を喜ばそうとして「神様なら打てる、と言いながら1番アイアンを天に向けて振り上げたんだ。聞いていたみんなは喜んだ。そうしたら翌週本当に神様は実行した。だからあの事故は自業自得なんだ」。 またこうも語っている。「私は雷に打たれるという経験をし、4年間海兵隊にもいた。世界中を旅して、君が想像でき得るあらゆる場所に行った。もう奥さん以外恐いものは何一つ無いよ。」 トレビノは1996年のコメディ映画『俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル』(Happy Gilmore) にカメオ出演している。
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