人工知能と人間の融合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:05 UTC 版)
「フィクションにおける人工知能」の記事における「人工知能と人間の融合」の解説
人間が人工知能を取り入れて進化する(知能増幅)という設定もある(トランスヒューマニズム)。 テレビアニメ『鋼鉄ジーグ』(1975-76)の司馬博士は物語冒頭で殺害されるが、それを予期して人格を巨大コンピューターに移植しており、戦いを指揮する。 テレビアニメ『ゴワッパー5 ゴーダム』(1976)の大洗博士は地底人による侵略を予期して、巨大戦闘ロボットと自分の人格を移植したコンピューターを基地に遺していた。 映画 D.A.R.Y.L. (1985) は、ある科学者が少年の脳をコンピュータに置き換える話である。 ドラマ『キャプテンパワー』(1987-88)で、主人公の死亡した父親はコンピューター「メンター」に人格を移植している。また敵を指揮する帝王ドレッドは身体をサイボーグ化した科学者で、意思を持つコンピューター「オーバーマインド」に脳を接続して互いに協力している。 ドラマ『新スタートレック』(1987-94) に登場するボーグはトランスヒューマニズムを表している。個性のないサイボーグの集団であり、集合精神を形成している。 漫画『紅狼』(1990)では中国に設置された巨大コンピューター「大王」に秦始皇帝らの霊が宿り、世界大戦を起こそうとする。 漫画『攻殻機動隊』(1991-01) では、知的機械も登場するが、電脳化も行われている。 ニール・アシャー(英語版)の Polity シリーズ (2001-) では様々な人間強化が描かれており、多くの人間がインプラントによって精神を強化している。 スパイク・ジョーンズが脚本・監督した映画『her/世界でひとつの彼女』(2013)は魅力的な声で語りかけてくるAI型OS「サマンサ」(スカーレット・ヨハンソンが声)に、代筆ライターのセオドアが恋をするSF恋愛映画である。 テレビアニメ『ゼーガペイン』(2006)では、科学者ナーガが開発・散布した病原ウイルスにより生物としての人類は滅亡している。精神を量子コンピューターに移すことで無限に進化できると考えるナーガとその支持者で組織する「ガルズオルム」と、一部人類はサーバー内で「幻体」として存在し、特殊能力の開眼や人格の融合が進んでいる。 特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』(2019-20)ではZAIAが開発した人間の知能を人工知能並に高めるインターフェース「ZAIAスペック」が眼鏡等に取り付けるモジュールとして一般流通している。
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