人を動かす三原則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 14:27 UTC 版)
人は決して論理的ではなく、「感情」の生き物である。たとえば、相手が「自分の企画や作品」について感想を求めているとき、彼らは心の中では『賞賛』を求めており、同時に『批判』を恐れている。たとえそれが『真実の問題点』であったとしても、たった一言でも非難されれば相手は気分を害してしまい、以後ずっと険悪な関係になってしまいかねない。 1. 批判も非難をしない。苦情も言わない。 他人の悪口は言わない批判したり非難すれば、必ず相手を不快にさせて反発が返ってくる。他人の批判をする前に、まず自分の言動を改めること。「尊敬するあの人なら、この問題をどう処理するだろうか?」と自問自答してみよう。 失敗しても叱責しない失敗したことを叱責しても、余計に委縮するだけ。相手を信頼している事を伝えて、挽回させるチャンスを与えること。「君はもう二度と同じ失敗を繰り返さないと、私は確信している。その証拠に、明日もまた君に仕事を頼むことにするよ。」 相手を理解するように努める言い争いになりそうな場合には、相手が悪くても非難せずに、「なぜ、相手がそういう言動をしたのか?」を考えたほうが得策である。そうすれば、同情・寛容・好意も自ずと生まれてくる。 2. 率直で、誠実な評価を与える。 適切に評価する誰しも「人に認められたい」と、心の奥では渇望している。相手の自己評価にぴったり合うことを言い、「承認欲求」を満たしてあげること。 褒めて激励する他人の熱意を呼び起こしたり長所を伸ばしたいなら、間違った時に罰を与えるよりも、良いことをした時に褒美を与えるほうがはるかに効果的である。 感謝を伝える日常的に、深い思いやりから出る「感謝の言葉」を振りまくことこそ、友を作り人を動かす秘訣である。批判された場合も賛辞された場合も、相手はそれを終生覚えているのだから…。 3. 強い欲求を起こさせる。 相手の望む事柄を考える望ましい行動を相手に取らせるには、自分の立場だけで考えるのではなく、相手の立場になって考えて『相手が望むような提案』ができれば、自分から進んで提案に乗ってくる。 相手の立場を理解する自分の立場だけでなく『相手の立場から物事を考える』ことで、相手を不愉快にさせたり怒らせることなく、双方にメリットのある話し合いを冷静に行える。 相手に理由を与えてやるたとえば、何か素晴らしいアイデアが浮かんだ際に、そのアイデアを相手に思いつかせるように仕向け、その発案を絶賛して褒めてやれば、相手はそれを『自分の発案』だと思い込んで積極的に企画を進めようとするだろう。
※この「人を動かす三原則」の解説は、「人を動かす」の解説の一部です。
「人を動かす三原則」を含む「人を動かす」の記事については、「人を動かす」の概要を参照ください。
- 人を動かす三原則のページへのリンク