人を襲う理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 10:08 UTC 版)
低水温に耐えられるホホジロザメは、温帯から亜寒帯の広い海に生息し、時期によっては亜熱帯海域にまで進出する。さらに沿岸域の浅い所で生活し、昼行性であるため、サメと人の活動が重なる機会の多さが、事故の起きる要因になっている。 空腹でない限りは何も襲わず、こちらから危害を加えなければ何もしてこないと考えられているが、主食となるアザラシと、水中にいる人間を見間違えて襲っているという見解がある。ホホジロザメが人を襲う理由は、獲物にアザラシやオットセイなどの海生哺乳類が多く、サーフィン板等の上で腹ばいになってパドリングする人間の動きや、ウェットスーツを着て足ヒレを動かす姿が、サメからはアザラシのシルエットと同じに見えるためだと考えられている。 サメ事故の予防策としては 目撃情報や生息情報のある危険海域に近づかない。 光を反射するアクセサリーや飾りの付いた水着の着用は避ける。これは釣りに使われるルアーと同じく、サメを誘き寄せてしまう効果がある。 色の明暗がある水着やサーフボードを利用する。黒と白の縞模様など、なるべく明るい色の入ったものが望ましい。鮫は明暗が分かるので、アザラシなどと勘違いされることを避けることができるとされている。 海中での排尿・排便を避け、怪我や月経による出血がある場合は泳がない。鮫は嗅覚がとても優れているので、臭いに寄って来る可能性がある。 などが挙げられるが、狂暴でない個体が突然人を襲うケースもあり、サメが人を襲う根本的な理由はわかっていないため、ホホジロザメに限らずサメ類による事故の予防には、サメとの遭遇そのものを避けることが重要になる。
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