交点 (天文)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 06:18 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動宇宙力学 |
---|
![]() |
交点(こうてん、orbital node)とは公転運動を行う天体の軌道が基準面と交わる二つの点のことである。基準面としては、地心軌道の天体では赤道面、日心軌道の天体では黄道面が用いられる。
二つの交点のうち、天体の軌道が南半球から北半球に向かって北向きに交差する点を昇交点(ascending node, north node ともいう)、北半球から南半球に向かって南向きに交差する点を降交点(descending node, south node ともいう)と呼ぶ。天体の軌道面と基準面との交線(昇交点と降交点を結ぶ線分)を line of nodes と呼ぶ。基準面が黄道面の場合も赤道面の場合も、基準面に対する南北は地球の地軸の南北に合わせて定義されている。これ以外の基準面の場合には適当な定義が必要となる。
太陽を地心軌道の天体とみなした場合の赤道面に対する昇交点が春分点、降交点が秋分点である。なお、軌道傾斜角が0度の軌道には交点はないので、黄道面は地球の公転面であるから、日心軌道の天体である地球の昇交点は存在しない。
昇交点を表す記号は (Unicode: U+260A, ☊)、降交点を表す記号は
(Unicode: U+260B, ☋)である。占星術では黄道面に対する月の交点を、西洋占星術では昇交点をドラゴン・ヘッド (Dragon's Head)・降交点をドラゴン・テイル (Dragon's Tail)、インド占星術では昇交点をラーフ (Rāhu)・降交点を ケートゥ (Kētu) と呼ぶ。
月の交点は月が太陽からの重力を受けて歳差運動を行うため、ゆっくりと西へ移動している。
関連項目
「交点 (天文)」の例文・使い方・用例・文例
- 交点.
- 一つの線が平衡状態にある船体の浮心を通り、もう一方が船が一つの方向に傾く時に船体の浮心を通る2つの垂直線間の交点
- 線の交点あるいは、図形の底辺の反対側にある点
- 春分点から空の物体を通り抜ける時圏の交点までに東向きに天の赤道に沿って測定された角度を指定する赤道の座標
- 天頂の交点からの天の赤道にそって西向きに測った天の点の角距離
- 降交点という,惑星の軌道が地球の軌道と交わる点
- 太陽が黄道と白道の交点を通過し再びそこへ戻るまでの時間
- 碁盤上の縦横の線の交点
- 重心という,三角形の三つの頂点と対辺の中点を結ぶ線分の交点
- 座標軸の交点
- 惑星軌道と地球軌道面との昇交点という点
- 天球上の,黄道と赤道との交点
- 黄道と赤道との交点の中,太陽が南より北に向って赤道を通過する点
- 交点_(天文)のページへのリンク