井原西鶴『好色五人女』巻四「恋草からげし八百屋物語」とは? わかりやすく解説

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井原西鶴『好色五人女』巻四「恋草からげし八百屋物語」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 23:15 UTC 版)

八百屋お七」の記事における「井原西鶴『好色五人女』巻四「恋草からげし八百屋物語」」の解説

井原西鶴好色五人女』はお七事件のわずか3年後出版され、自ら積極的に恋愛行動に移る町娘という、それまで日本文学史上画期的な女性像描きお七原典として名高い西鶴後続への影響絶大なもので、特に演劇系統は西鶴下地にした紀海音を基にするものがほとんどであり、西鶴設定した恋人の名を吉三郎避難先の寺を吉祥寺とすることを受け継いでいる作品大多数占めることからも西鶴影響大きさ推測される。 (あらすじ師走28日江戸の火事本郷八百屋八兵衛一家焼けだされ、駒込吉祥寺避難する避難生活の中で寺小姓小野川三郎の指に刺さったとげを抜いてやったことが縁で、お七と吉三郎お互い意識するが、時節得ず時間がたっていく。正月15日、寺の僧達が葬いに出かけて寺の人数少なくなる折りしもがなり、女たち恐れるが、寺の人数少なくなった今夜が吉三郎部屋忍び込む機会だと思ったお七他人に構われたくないゆえに強がり言い他の女たち憎まれるその夜お七は吉三郎部屋をこっそり訪れる。訳知り下女に吉三郎部屋教えてもらい、吉三郎部屋にいた小坊主を物をくれてやるからとなだめすかして、やっとお七は吉三郎2人きりになる。ふたりは『吉三郎せつなく「わたくしは十六なりますといえばお七「わたくしも十六なりますといえば、吉三郎かさねて長老様が怖や」という。「おれも長老様は怖し」という。』という西鶴が「なんとも此恋はじめもどかし」というように十六歳の恋らしい初々しい契りだった。翌朝三郎といるところを母に見つかり引き立てられる八百屋新宅完成しお七一家本郷帰る。ふたりは会えなくなるが、あるの日、吉三郎松露土筆売り変装して八百屋訪ねの為帰れなくなった土間泊まる折りしも親戚の子誕生知らせ両親出かける両親が出かけた後でお七土間寝ている松露土筆売りが実は吉三郎だと気が付いて部屋上げ存分に語ろうとするが、そこに親が帰宅。吉三郎自分の部屋隠し隣室に寝る両親に気がつかれないようにお七部屋でふたりは筆談で恋を語る。こののちになかなか会えぬ吉三郎の事を思いつめたお七は、家が火事になればまた吉三郎がいる寺にいけると思い火付けをするが、近所の人がすぐに気が付き、ぼやで消し止められる。その場にいたお七問い詰められ自白し捕縛され市中引き回しの上火あぶりになる。吉三郎はこのとき病の床にありお七出来事知らないお七死後100日に吉三郎起きられるようになり、真新しい卒塔婆お七の名を見つけて悲しみ自害しようとするが、お七両親人々説得されて吉三郎出家しお七の霊を供養する

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