井原西鶴の『好色一代男』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 21:12 UTC 版)
「空気」という言葉をはじめて用いたのは井原西鶴(1642-1693)の『好色一代男』(1682)である。西鶴は巻七の「口添へて酒軽籠」の条で「今この目からは空気のようにおもはれはべる」と書いている。しかし、これは「うつけもの」(馬鹿者、間抜け)という意味の言葉であった。江戸時代には「空気」と書いて「うつけ」と理解する人々がいたと考えられる。 明暦五(1659)年の『乾坤弁説』にも「空気」の語が出てくるが、それはヨーロッパの四元素説を論じたものであって、今日の空気を指す言葉ではなかった。
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