事故発生と事故後の対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 20:31 UTC 版)
「市原ゴルフガーデン鉄柱倒壊事故」の記事における「事故発生と事故後の対応」の解説
倒壊した鉄柱は、1973年頃のゴルフ練習場開業時に建設されたもの。2014年に千葉県鎌ケ谷市内で台風によるゴルフ練習場倒壊事故が起きた際、市原市は「市原ゴルフガーデン」の運営会社に対し、台風など強風が予測される場合は事前の安全点検やネットを下ろす対策を求めていた。ゴルフ練習場運営会社は台風が近づく前に天井部のネットを下ろしたが、側面のネットは固定式のため下ろすことができなかった。 2019年9月9日未明、房総半島台風により千葉県では観測史上1位となる最大瞬間風速を記録した風により、ゴルフ練習場のネットを支える高さ約30メートルの鉄柱13本が約110メートルにわたって倒壊。近隣の住宅16軒が屋根を押しつぶされる等の甚大な被害を受け、20代の住民女性が重傷を負ったほか、生後3か月の乳児が負傷した。 同年9月11日(事故2日後)に住民説明会が開かれ、当初「市原ゴルフガーデン」のオーナーは、修繕費やレンタカー代等の全てを補償するとの意向を示していた。 同年9月12日(事故3日後)、市原市は建築基準法に基づき、ゴルフ練習場運営会社に対し、鉄柱の建築確認当時の状況・施工・管理についての報告を求めた。また、国土交通省と市原市は9月10日に現地調査を実施、コンクリートの基礎部分を固定するボルトの複数箇所破断等を確認した。現地調査の結果次第では、オーナー側の設備管理責任が問われる可能性があるとされた。 同年9月13日(事故4日後)、ゴルフ練習場側の弁護士が被災者住民の一部に対し「鉄柱の撤去はするが、自然災害なのでそれ以外の補償はしない。各自が火災保険で対応してもらうことになる」と通告した(火災保険での補償は各戸の契約によって範囲が変わる)。また、住民からの「ブルーシートをかけてほしい」という要望に対し、ゴルフ練習場オーナーが「ご自分でやられて、後で領収書を持ってきてください」と発言し住民と対立した。[要出典] 同年9月19日、ゴルフ練習場側の弁護士の「火災保険で足りなかった分は補償する」との意向を不明瞭に感じた住民に対し、当該弁護士は「もし裁判に負けたら損することになりますが、大丈夫ですか?」と発言、住民との対立が深まった。
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