事故に対する反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 18:43 UTC 版)
「フライドバイ981便墜落事故」の記事における「事故に対する反応」の解説
この事故に際して、ロシア政府から遺族に100万ルーブル(約1万5千ドル)の見舞金が支払われると報じられた。また、事故後の3月20日をロストフ地域における追悼日とした。 3月21日、フライドバイは遺族支援センターを開設し、遺族の「急を要する経済的必要性」のため乗客一人あたり2万ドルを支払うと表明した。同社はロストフ・ナ・ドヌ空港が再開されると、すぐに定期便を再開したが、981便は欠番となった。 フライドバイCEOのガイス・アル・ガイスは記者会見を開き、UAEの取材陣に対し、フライドバイの技術部門と安全部門、セキュリティ部門における各専門家が、ロシア調査チームと緊密に調査に当たっていると述べ、推測を慎んで「調査チームに時間を与え、結果を待つ」よう求めた。 事故から5日後の3月24日、アブダビの皇太子モハメド・ビン・ザイード・アル・ナヒヤーン(英語版)は、事故調査方針をロシアのウラジミール・プーチン大統領と話し合うためモスクワを訪れた。 ロシアの航空専門家は981便と2013年に起きたタタールスタン航空363便墜落事故が複数の点で似ていることを指摘した。どちらのケースも、ボーイング737が着陸復行を試みたのち、速い降下速度で飛行場に墜落している。363便の調査はIACによって行われ、原因はパイロットの人為的ミスと結論付けられたが、調査委員のメンバーの一人でロシア連邦航空運輸局(英語版)(FATA)の派遣員は異なる意見書を提出し、ボーイング737のエレベーター・コントロールの機械的故障の可能性が無視されていると訴えていた。 3月28日、Russian Civic Chamber(英語版)のメンバーの一人は、すべてのボーイング737におけるエレベーター・コントロールに関する懸念を理由に、FATAとIACに対し、981便の調査が完了するまでロシアが運行するすべてのボーイング737の飛行許可を取り消すようを要求した。このニュースがアメリカに伝わるとニューヨーク証券取引所ではボーイング社の株価が0.81%値下がりした。 4月12日、アメリカの法律事務所Ribbeck Lawは、複数の遺族を代表し、ボーイング社に対して乗客一人あたり5百万ドルの補償を求める訴えをシカゴ クック郡巡回裁判所におこした。
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