乗り継ぎ促進策
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西日本鉄道の2014年度事業計画 では、施策として「路線バスの乗り継ぎ促進による路線再編」を挙げている。以下に、2013年11月以降の事例を述べる。いずれも郊外と都心を直通する路線の途中に乗り継ぎ拠点を設けて路線を分断することで、郊外方面へは定時性の向上、都心方面へは運行本数・間隔の適正化を図るものであり、乗り継ぎ拠点でnimocaを利用してバスを乗り継いだ場合はnimocaのセンターポイントを100pt付与するサービスを実施している。 西鉄大橋駅を乗り継ぎ拠点とする路線再編 2013年11月2日実施。従来、62・62-1・162番(那珂川幹線)や49番(弥永 - 天神線)のバスが那珂川地区や弥永団地地区から天神方面へ直通していたが、これを西鉄大橋駅で分断し、郊外方面を那珂川フィーダー線として、都心方面を「渡辺通幹線バス」として再編。「渡辺通幹線バス」は、従来系統の都心区間とシーサイドタワー線の305番を統合して渡辺通一丁目 - 那の津口間の本数を適正化するものであり、分かりやすい行先番号(Wなど)やピンク色の専用ノンステップバスの導入も行われている。なお、一部の便は従来通り郊外から都心まで直通している。 これにより、渡辺通りの天神 - 渡辺通一丁目間が1日あたり128便、住吉通りの博多駅 - 渡辺通一丁目間が同164便削減され、都心部の渋滞緩和を図っている。 藤崎バス乗継ターミナルを乗り継ぎ拠点とする路線再編 2014年11月1日実施。従来、2・2-3番(金武線)が四箇田団地・室住団地地区から昭和通り経由で天神・博多駅方面へ直通していたが、一部の便を藤崎で分断し、さらに博多駅直通系統が廃止された。また、2番の支線である九州医療センター系統は博多駅直通系統の代替も兼ねて306番(シーサイドタワー線)と統合されており、藤崎 - 九州医療センター間の本数も調整された。また、藤崎 - 大濠公園 - 昭和通り - 天神 - 蔵本間に関しては22・22N番(香椎浜 - 天神線)の延伸も行われ、福岡市の西部エリアと東部エリアの間のアクセス向上を図っている。なお、大濠公園 - 昭和通り - 天神 - 蔵本 - 博多駅間の本数減少については、39・39B番(坂瀬線)の一部を大濠公園まで延伸するという形で対応されている。 これにより、昭和通りの天神 - 蔵本間が1日あたり113便、大博通りの博多駅 - 蔵本間が同117便削減され、都心部の渋滞緩和を図っている。
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