丹後ちりめん歴史館
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昭和初期の織物工場跡地を活用した企業ミュージアム。無料で常時公開されている現役の丹後ちりめん製造工場であり、江戸時代からの八丁撚糸機や手機などの丹後ちりめんの歴史を物語る紡織器具や資料を展示する資料館でもあり、現代作家の作品等を展示するギャラリーを併設している。現代の絹製品も1000種以上展示し、帯ハギレ・ちりめん生地などの切売を行う直売所ともなっている。2017年4月、日本遺産「丹後ちりめん回廊」の構成文化財のひとつに認定された。 もともとは1903年(明治36年)に建設され、国の方針により、グンゼの製糸した生糸で婦人服やスカーフなどの絹の白生地を織り、イタリア北部のミラノ周辺の染色工場に輸出して外貨を稼いだ工場だった。当時の建物は北丹後地震で倒壊し、1935年(昭和10年)に再建されていた。 歴史館への改築にあたっては、古民家再生で実績のある野井茂正が建築デザインを担当し、日本の産業遺産として希少とされる、ちりめん工場特有のノコギリ型の三角屋根が5棟連なった外観をそのまま残している。2004年(平成16年)、リフォーム・リニューアル&コンバージョン設計アイデアコンテストにおいて優秀賞を受賞した。
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