丸壺茶入とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 国指定文化財等データベース > 丸壺茶入の意味・解説 

丸壺茶入(相坂)〈瀬戸/〉

主名称: 丸壺茶入(相坂)〈瀬戸/〉
指定番号 2617
枝番 00
指定年月日 2004.06.08(平成16.06.08)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 室町桃山時代
年代
検索年代
解説文: 喫茶盛行により、茶道具として唐物茶入鎌倉時代以降将来されたが、鎌倉時代末には瀬戸窯和物茶入の焼造が開始され以来江戸時代前期まで数多く作品作られた。本茶入は、古瀬戸茶入では遺例少な丸壺作品で、端正な形姿鉄釉明るい釉調には品格があり、肩に流し掛けられた灰釉一方流れて鮮麗な景色作り出す和物茶入優作を焼造した瀬戸茶入代表する作行優れた作品であり、茶道文化史貴重な作品である。
 和物茶入新たに茶道具として見出した小堀遠州一五七九~一六四七)が愛蔵した茶入で、『遠州帳』(流布本)には「相坂 宗甫公筆 江月和尚記有」と記される。袋が四種に牙が七、盆なども伴う。いわゆる中興名物寛永五年(一六二八)、寛永八年一六三一)の遠州茶会記にその名が見られる
 なお銘は、「逢坂の嵐の風は寒けれど 行衛しらねば侘びつつぞぬる」(『古今集』巻十八雑下、読み人知らずに依っており、小堀遠州所持していたときに茶席の某人の提案でこの歌銘がついたことが附属の『相坂之記』により知られる
 附属する茶入袋には縹地七曜霊芝龍丸文金襴袋(相坂金襴)、地格石畳緞子袋、紺地鳳凰文金襴袋、亀甲繋文錦袋(葛城裂)の名物裂あつらえ挽家には黒柿用い、盆は唐物五葉盆で、巣入と木口挽の象牙添ういずれも本茶入の格別扱いを示す資料として貴重である。
重要文化財のほかの用語一覧
工芸品:  三鈷柄剣  三鈷柄籐巻剣  両部大壇具  丸壺茶入  九条袈裟  九条袈裟  亀甲地螺鈿鞍


このページでは「国指定文化財等データベース」から丸壺茶入を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から丸壺茶入を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から丸壺茶入 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「丸壺茶入」の関連用語

丸壺茶入のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



丸壺茶入のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2025 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS