中村桃子 (将棋)とは? わかりやすく解説

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中村桃子 (将棋)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/16 09:32 UTC 版)

 中村桃子 女流二段
名前 中村桃子
生年月日 1987年11月30日(37歳)
プロ入り年月日 2007年10月01日(19歳)
引退年月日 2024年07月08日(36歳)
女流棋士番号 38
出身地 埼玉県入間市
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 高橋道雄九段
段位 女流二段
女流棋士DB 中村桃子
戦績
通算成績 112勝146敗258対局、勝率0.4341
順位戦最高クラス 女流順位戦D級
0
実兄:中村亮介
2024年7月9日現在
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中村 桃子(なかむら ももこ、1987年11月30日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士女流棋士番号は38(2011年3月31日までの旧番号は62)。高橋道雄九段門下。埼玉県入間市出身。埼玉県立狭山経済高等学校卒業。棋士中村亮介は実兄。

棋歴

女流プロになるまで

1997年、小学4年生のときに女流育成会へ入会する。2003年、第23回中学生選抜将棋選手権の男子の部[注釈 1]埼玉県代表となり、ベスト16に入った[1]2007年度前期女流育成会で9勝2敗の成績を収め、2個目の昇級点を獲得し[注釈 2]、10月1日付での女流棋士が内定した[2]2002年4月の村田智弘智穂以来2組目の「兄妹棋士」となる。なお、入会から10年かかっての女流プロ入りは2番目に遅い記録である[注釈 3]

女流プロ入り後

2007年10月1日付で女流2級としてプロ入り。

デビュー戦は10月20日マイナビ女子オープンの予選であった。1日で3回戦のトーナメントを行って本戦出場者を決める即決のシステムであるため、3連勝すれば、デビュー戦当日に女流1級昇級の資格を得ることができたが、3局目で敗れ、あと一つ届かなかった。

2009年3月30日、第36期女流名人戦予選決勝で山田朱未に勝ち、B級リーグ入りを果たし、規定により同日付で女流1級に昇級した[3]。同年4月から9月にかけてNHK将棋講座橋本崇載の受けのテクニック教えます」の聞き手を務めた。B級リーグは3勝6敗で終わり陥落。第37期は予選決勝で敗れB級リーグ復帰はならなかった。

2013年3月14日、第40期女流名人位戦予選決勝で本田小百合に勝ち、女流名人位リーグ入りを果たした。また、規定により同日付で女流初段に昇段した[4]

2013年度、第40期女流名人位リーグでは1勝7敗で陥落。第25期女流王位戦でも挑戦者決定リーグ入りを果たすも、2勝3敗(うち1勝は里見香奈に不戦勝)で惜しくも陥落した。

2016年度、第28期女流王位戦で3期ぶりに挑戦者決定リーグ入りを果たす。リーグも2連勝スタートとなるが、その後3連敗し残留はならなかった。

2024年7月1日、一身上の都合により引退届が日本将棋連盟に提出され、これを受理したことが連盟から公表された[5][6]。同年7月8日、第4期女流順位戦D級最終8回戦での相川春香女流初段との対局が現役最終局となり、この対局に勝利し白星で18年弱の現役生活を締めた[7]。女流通算成績は112勝146敗(258対局、勝率0.4341)。

人物

昇段・昇級履歴

  • 1997年10月00日 : 女流育成会入会
  • 2007年10月01日 : 女流2級 = 女流プロ入り
  • 2009年03月30日 : 女流1級(女流名人戦B級リーグ入り)
  • 2013年03月14日 : 女流初段(女流名人位戦リーグ入り)
  • 2021年08月02日 : 女流二段(勝数規定/女流初段昇段後60勝)[11]
  • 2024年07月08日 : 引退(女流通算112勝146敗)[7][12]

年度別成績

年度別成績

女流棋戦成績
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2007年度 7 3 4 0.4285 [13]
2008年度 10 7 3 0.7000 [14]
2009年度 14 4 10 0.2857 [15]
2010年度 8 3 5 0.3750 [16]
2007-2010
(小計)
39 17 22
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2011年度 10 5 5 0.5000 [17]
2012年度 15 9 6 0.6000 [18]
2013年度 25 10 15 0.4000 [19]
2014年度 8 2 6 0.2500 [20]
2015年度 17 9 8 0.5294 [21]
2016年度 17 8 9 0.4705 [22]
2017年度 13 5 8 0.3846 [23]
2018年度 14 6 8 0.4285 [24]
2019年度 17 8 9 0.4705 [25]
2020年度 17 7 10 0.4117 [26]
2011-2020
(小計)
153 69 84
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2021年度 22 8 14 0.3636 [27]
2022年度 19 7 12 0.3684 [28]
2023年度 19 7 12 0.3684 [29]
2024年度 6 4 2 0.6666 [30]
2021-2024
(小計)
66 26 40
通算 258 112 146 0.4341 [31]
2024年7月8日 引退

脚注

注釈

  1. ^ 第24回までは、男子の部に女子の参加が認められていた。
  2. ^ 1個目の昇級点は、2003年のAクラス・Bクラス合併直前にAクラスに在籍していたために付与されたもの。
  3. ^ 1位は大庭美夏の14年。

出典

  1. ^ 中村桃子女流育成会員が2007年10月1日付で新女流棋士に”. 日本将棋連盟. 将棋ニュース. 2019年7月21日閲覧。
  2. ^ 中村桃子女流育成会員が2007年10月1日付で新女流棋士に”. 日本将棋連盟 (2007年9月3日). 2015年11月12日閲覧。
  3. ^ 中村桃子女流2級が女流1級に昇級”. 日本将棋連盟 (2009年3月31日). 2015年11月12日閲覧。
  4. ^ 中村桃子女流1級が女流初段に昇段”. 日本将棋連盟 (2013年3月15日). 2015年11月12日閲覧。
  5. ^ 中村桃子女流二段、引退のお知らせ”. 日本将棋連盟. 将棋ニュース (2024年7月1日). 2024年7月1日閲覧。
  6. ^ 日本将棋連盟、中村桃子女流二段の引退を発表「一身上の都合により引退届が提出され、受理」”. Oricon. 2024年7月3日閲覧。
  7. ^ a b 中村桃子女流二段が引退”. 日本将棋連盟. 将棋ニュース (2024年7月9日). 2024年7月9日閲覧。
  8. ^ 米長邦雄『将棋の天才たち』講談社、2013年1月31日、167頁。ISBN 978-4062182782 
  9. ^ "女流棋士が担う将棋対局番組のMC「聞き手」 中村桃子女流初段「勉強にもなるし、おもしろい仕事」". ABEMA. 2019年3月15日. 2024年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月6日閲覧
  10. ^ 本人ツイート2015年9月18日分より
  11. ^ 中村桃子女流初段が女流二段に昇段”. 日本将棋連盟. 2021年8月4日閲覧。
  12. ^ 女流棋士通算成績(2024年7月8日対局分まで)”. 日本将棋連盟. 成績・ランキング. 2024年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月9日閲覧。
  13. ^ 2007年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  14. ^ 2008年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  15. ^ 2009年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  16. ^ 2010年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  17. ^ 2011年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  18. ^ 2012年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  19. ^ 2013年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  20. ^ 2014年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  21. ^ 2015年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  22. ^ 2016年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  23. ^ 2017年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  24. ^ 2018年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  25. ^ 2019年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  26. ^ 2020年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  27. ^ 2021年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  28. ^ 2022年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  29. ^ 2023年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  30. ^ 2024年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
  31. ^ 女流棋士通算成績(2024年7月8日対局分まで) - 日本将棋連盟(2024年7月9日時点のアーカイブ)

関連項目

外部リンク




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