中国語の助数詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 09:25 UTC 版)
「en:Chinese classifier」および「en:List of Chinese classifiers」を参照 中国語では量詞(リヤンツー liàngcí)というのが普通であり、日本の中国語学でもそのまま量詞と呼ぶことが多い。ただし、必ずしも「量」を表さないので、類別詞などと呼ぶ場合もある。 中国語の場合、「個」・「張」などのように、名詞を修飾するものは「名量詞」、「回」・「次」などのように、動詞を修飾するものは「動量詞」と呼んでいる。 現代の中国語(普通話)では、量詞は200種前後が用いられており、量詞に近い使い方をする単位も含めると350種以上になる。 最も常用される代表的なものは「個(箇・个)」であり、近年ますます多用されるようになってきている。日本語と共通する漢字を用いるものでも、使える対象が異なる場合がある。例えば、「匹」はもっぱらウマ、ロバ、ラクダに用いる他、反物にも用いるが、他の動物は「隻(只)」や「頭」を用いるなどの違いがある。 中国語の量詞の用法は日本語とは大きく異なる。量詞とそれが修飾する名詞の間には日本語の「の」にあたる「的」を入れてはならない。また、指示詞(この・その・どの)や「毎」なども名詞を直接修飾することはなく、間に量詞を入れて「這個人」(この人)、「毎個人」のように言わなければならない。 数(とくに「一」・「幾」)と量詞の組み合わせは、それが修飾する名詞が不定であることを示すために使われる。とくに存在や出現を表す「存現文」では量詞を必要とすることが多い。 「一」+量詞を重ねると、「……ずつ」のような意味になる。 名詞の後に量詞を付けて、総体を指すのに使う造語法がある。例えば、名詞の「人」を数えるのに用いるのは「個」や「口」であるが、「人口」というと人をまとめてその数を指す。名詞の「馬」と量詞の「匹」を合わせて「馬匹」というとさまざまな馬の総体を指す。
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