中国語の上古音の再構に関する他の功績とは? わかりやすく解説

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中国語の上古音の再構に関する他の功績

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 07:18 UTC 版)

アンドレ=ジョルジュ・オドリクール」の記事における「中国語の上古音の再構に関する他の功績」の解説

中国語歴史音韻論分野に関するオドリクールの功績には、体系的な声調発生論以外に韻尾 *-s と両唇軟口蓋音再構がある。 オドリクールは詩経押韻いくつかのパターン明らかにした。中古音入声の字は去声押韻する(例:「乍」(去声)と「昨」(-k で終わる入声)、「敝」(去声)と「瞥」(-t で終わる入声))。カールグレンはこの現象をもとに有声韻尾 *-d *-g を立ていくつかの場合に *-b も立てた。オドリクールの理論では、去声が *-s で終わっていたと考えるため、-k・-t押韻する字は音節末に *-ks・*-ts のような子音連結再構することで説明される。さらに、歴史的形態論見地からもオドリクールの声調発生論によれば(とくに名詞化接尾辞として) *-s 接尾辞再構される。これはシナ・チベット語族保守的な言語(例:チベット語)の接尾辞同源であると考えられる。 第2の主な発見は、上古音両唇軟口蓋音があったとする仮説よりなる。 「…学者は『Analytic Dictionary』にみられるいくつかの韻(たとえば -ei [MC *-wej] 齊、-ʷâng [*-wang] 唐、-äng [*-jweng] 清、-ʷâk [*-wak] 鐸、-et [*-wet] 屑。)が軟口蓋音声母(/k/、/kʰ/、/g/、/x/、/ŋ/)にのみ現れるという事実を見過しているように思われる」(角括弧内の中古音バクスター(1992)によって追加したもの)。 この考えは後に上古音母音体系改良するために用いられ最近の上古音再構一般的な六母体系基礎築いた

※この「中国語の上古音の再構に関する他の功績」の解説は、「アンドレ=ジョルジュ・オドリクール」の解説の一部です。
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