子音連結とは? わかりやすく解説

子音連結

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 14:12 UTC 版)

子音連結[注釈 1](しいんれんけつ、consonant cluster または consonant blend)は、言語学において、母音を間に挟まない子音の集まり(群)を指す。子音結合(しいんけつごう)、子音群(しいんぐん)、子音クラスター子音クラスタとも。


注釈

  1. ^ 子音連結という項目名は、文部科学省学術用語集に準拠。早稲田大学理工学術院 英語教育センター 上野研究室 - 第11回 7/2 音節の構造と機能などでは子音結合とされている。
  2. ^ 厳密には「きゃ」「きゅ」「きょ」に含まれる /k/ そのものも口蓋化されて [kʲja] [kʲjɯ] [kʲjo] となる[2]
  3. ^ モロッコのアラビア語における子音クラスタについては解釈が分かれている。例えば、Jeffrey Heath著の『Ablaut and Ambiguity: Phonology of a Moroccan Arabic Dialect』に掲載されている「ktbu」という単語は、Richard Harrellによる文法書では「ketbu」(シュワー入り)となっており、Harrell はそれ以外にもシュワーが随所に認められるとしている。
  4. ^ ワシントン州タコマ東部のセイリッシュ英語版で使用されている言語グループの1つ。
  5. ^ 去声と入声は異なる音素として認識される。
  6. ^ 仮に「ew」( /juː/ )を二重母音ではなく子音+母音の組み合わせだと考えると、「skew」( /ˈskjuː/ )という3子音クラスタも可能となる。

出典

  1. ^ J.C. Wells, Syllabification and allophony
  2. ^ 大島義和. “日本語を考える - 音声・音韻(1) - カ行の子音”. 名古屋大学大学院国際開発研究科. 2013年10月1日閲覧。
  3. ^ トマペラール (2017年3月15日). “<講演>消えてゆく小さな島のことば”. 国立国語研究所. 2024年3月5日閲覧。


「子音連結」の続きの解説一覧

子音連結

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 09:12 UTC 版)

ツングース祖語」の記事における「子音連結」の解説

ツングース祖語の子連結語中にしか出現しない。あまりにも数が多く一つの表にすると閲覧支障をきたすので、本節では以下の包括記号で子音連結を分類する概ね一般的なものを用いるが、包括記号恣意的なものであり、ここに示した包括記号実際にツングース語学で使われているとは限らない便宜的に使用した包括記号包括記号便宜的な意味音素P 唇音 p, b, m T 舌端音 s, t, d K 舌背音 g, k L 流音 l, r C 子音 全子音音対応表をみるとわかるが、多くの子言語共有されている変化抽象的に示すと以下のようになるツングース諸語共有される子音連結に関する改新ツングース祖語*PK/*KPエウェン語群エウェン語*PK エウェンキー語ソロン語キリ語ネギダル語*PK > KK ウディヘ語群オロチ語*KP > PP ウディヘ語*KP ナナイ語ウリチ語ナーナイ語ウイルタ女真語満洲語

※この「子音連結」の解説は、「ツングース祖語」の解説の一部です。
「子音連結」を含む「ツングース祖語」の記事については、「ツングース祖語」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「子音連結」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「子音連結」の関連用語

子音連結のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



子音連結のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの子音連結 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのツングース祖語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS