中国全土に広がった迫害
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「法輪功への迫害」の記事における「中国全土に広がった迫害」の解説
1999年4月25日夜、江沢民総書記は、法輪功を打ち倒す意思を示す書簡を出した。その中で、法輪功が共産党員の間で人気を博していることに警鐘を鳴らした。 江は中南海の抗議を「1989年『 6月4日』の政治的混乱以来最も深刻な政治的事件」と呼んだ。 江はさらに、1999年6月7日の政治局会議で、法輪功は中国共産党の権威に対する重大な脅威であり、「建国以来の50年間、前例のないことだ」と述べた。また、「(法輪功を)消滅させる周到な準備をする」ためのハイレベルの委員会の設立を指示した 弾圧の噂が中国全土に広がり、それに対し抗議活動や署名活動が行われた一方 、政府は公には噂を否定し、「気功の活動を禁止したことはない」と発表した。 1999年7月20日午前0時過ぎ、中国各地で数百人の法輪功学習者が自宅から連行された。 逮捕者数の推定値は数百人から5600人以上まで様々である。香港の新聞は弾圧の最初の週に5万人が拘束されたと報じた。北京では法輪功の連絡人4人が逮捕され、「国家機密漏洩」の容疑で短期間のうちに裁判にかけられた。 公安当局は、教会や寺院、モスク、新聞、メディア、裁判所、警察に法輪功を排除するよう命じた。 国営新聞は社説で法輪功を放棄するよう強い口調で促し、特に共産党員は無神論者であり、「法輪功を続けることで迷信的になってはならない」と強調した。
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