中国への売却
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 20:50 UTC 版)
「ヴァリャーグ (空母)」の記事における「中国への売却」の解説
1997年、『ジェーン防衛週報』(英: Jane's Defence Weekly。以降、JDW)は「『ヴァリャーグ』解体工事開始」と報じたが、実際には艦そのものの解体ではなく、搭載済みの各種機器の撤去工事であった。船体だけはレジャー施設への改造のために売却される予定であったため、それ以外の艦内の余分な機器は全て撤去されるはずであったが、造船所関係者によると、主機そのものは撤去されず、電気系統やパイプなどを切断して使用不能にしただけであったという。 その後、ウクライナは本艦をスクラップとして2,000万ドルで売却する意向を示し、マカオの「中国系民間会社」である創律集団旅遊娯楽公司が1998年に購入した。「中国本国で海上カジノとして使用する予定」とされていたが、この会社の社長で香港の実業家の徐増平(中国語版)は中国軍の退役軍人だった。ボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を動力装置の無い大型艦が曳航されて通過するのは危険であること、既に見かけが航空母艦であり、空母の海峡通過を禁じたモントルー条約に抵触することから、トルコ政府は海峡通過に難色を示したが、中国側がトルコへの観光客増加を約束するという政治的折衝で妥協し、2001年、ようやく中国本国に回航された。2002年3月3日には大連港に入港し、西区4号埠頭に係留された。 2012年10月12日に遼寧として大連港を出港した。 詳細は「遼寧 (空母)」を参照
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