両生類と日本人との関わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/03 21:02 UTC 版)
「日本の両生類一覧」の記事における「両生類と日本人との関わり」の解説
2015年6月現在で、オオサンショウウオ及びモリアオガエル、カジカガエルの3種の両生類が、種又はその生息地・繁殖地を対象に、国の特別天然記念物又は天然記念物に指定されている。カジカガエルについては『玲瓏たる声音を発す(玲瓏タル聲音ヲ發ス)』と解説されており、千石(1995)は、『古来、日本人はカジカガエルの声を愛で』ていたことを紹介し、『カエルの声を楽しむという風流心は、(中略)日本人が世界に誇ってもよい』と指摘しており、日本人が両生類を文化の一部として捉えていることを示唆するものである。この蛙は春の季語 で、松尾芭蕉が古池や蛙飛びこむ水の音と詠んだことは有名であり、また、井伏鱒二はオオサンショウウオを題材に、小説山椒魚を著した。オオサンショウウオはかつては食用とされており、近縁のチュウゴクオオサンショウウオも食用のために持ち込まれたとされている。また、ウシガエルも食用のために日本に導入された。 両生類は身近な生き物であり、両生類一般は環境教育などにおける野外観察の対象に、また種によってはペットや学校での飼育の対象になり、観察時期や場所、見分け方等の一般向けの野外観察図鑑や器具・餌などの飼育方法を指南する図書が出版されている。特にカエル類の学校飼育について、昭和初期には既に卵を採取し、幼生への変態の観察をすることが理科の教科書に位置づけられている。 詳細は「カエル#文化」、「サンショウウオ#利用」、および「オオサンショウウオ」を参照
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