上川離宮とは? わかりやすく解説

上川離宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/29 04:32 UTC 版)

上川離宮予定地(現上川神社敷地)

上川離宮(かみかわりきゅう)は、明治時代中期(19世紀末)に当時の北海道上川郡旭川村(現旭川市)への誘致が検討されていた離宮の名称。離宮だけでなく、西京=京都、南都=奈良、東都=東京などと同様に、上川郡に「北京」を建設するという構想もあった。どちらも実現には至らず構想にとどまった。

経緯

役職はいずれも当時のもの。

  • 1869年(明治2年):
  • 1872年(明治5年):岩村通俊(開拓判官)、当時は未開の地であった上川地方を部下の高畑利宜に視察させる。
  • 1882年(明治15年):岩村通俊(会計検査院長)、上川への北京設置を明治政府に建議。
  • 1885年(明治18年):岩村通俊(司法大輔)、永山武四郎屯田兵本部長)らを引き連れ、近文山(現旭川市近郊)から上川盆地を初めて視察。直後、上川への北京設置を明治政府に再度建議。
  • 1889年(明治22年)
    • 永山武四郎(北海道庁長官)、上川への北京設置を建議。
    • 明治政府が上川への離宮設置を決定。
  • 1890年(明治23年):離宮予定地調査。神楽岡(現旭川市)が候補地となる。
  • その後、紆余曲折があり、実現には至らず。
  • 1911年(明治44年):皇太子が北海道へ行啓、離宮予定地にも訪れる。
  • 1924年(大正13年):離宮予定地に上川神社が移設される。

参考文献

  • 開基100年記念誌『目で見る旭川の歩み』旭川市

関連項目

外部リンク


上川離宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 09:19 UTC 版)

永山武四郎」の記事における「上川離宮」の解説

「上川離宮」も参照 北海道庁長官となった四郎北海道でも特に内陸部開発着目した就任前には先代長官岩村通俊と共に上川原野を視察した。ここに屯田兵設置するが、この明治23年1890年永山村と名前を変える。この名は武四郎由来するものである。 さて、本州からの移住促進する為に上川の地に東京京都に並ぶ「北京」を作る構想先代岩村から受け継いだ四郎は、政府働き掛ける政府からは好意見も聞こえたが、法制局反対にあいこの計画退けられる。かわって上川離宮設ける案が浮上する予定地は現在の旭川市神楽岡明治天皇裁可得たこの計画明治22年1889年)に宮内省をへて閣議決定される。離宮出来となると旭川評価高まり神楽岡一帯御料地指定し明治23年1890年)には前述永山村加え旭川村神居村開村明治25年1892年)には永山神社創建される。入植者一気増え開発が進むが、札幌小樽方面反発日清戦争始まりによって計画頓挫してしまう。 上川神社境内には武四郎歌碑と、記念碑建立され今に伝わる。

※この「上川離宮」の解説は、「永山武四郎」の解説の一部です。
「上川離宮」を含む「永山武四郎」の記事については、「永山武四郎」の概要を参照ください。

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