三高時代とは? わかりやすく解説

三高時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 01:53 UTC 版)

武田麟太郎」の記事における「三高時代」の解説

1923年大正12年4月第三高等学校文科甲類(英語必修)に進んだ麟太郎は、ある日学生掲示場の横で、蝦蟇のような顔でズックカバンを肩にかけている目立つ男が気になった誰かと人に訊くと、落第2度した「三高の主」「古狸」と呼ばれる男として有名な梶井基次郎理科甲類)だった。 クラスで一番背の低い麟太郎高下駄を履き、運動神経のなさなどの劣等感から虚勢をはって弊衣破帽無頼の恰好次第学内で目立つようになった創作した短編大阪今日新聞などに投稿し若山牧水佐藤春夫読み田山花袋随筆通じて井原西鶴知り永井荷風愛読したある日3年中谷孝雄から劇研究会の回覧同人誌『嶽雑誌』への寄稿依頼され麟太郎は、以前書いた銅貨」を6月投稿したその後麟太郎グラウンド歩いている時、同誌に作品投稿していた劇研梶井基次郎から突然話しかけられ自作矛盾の様な真実」の感想などを求められ戸惑った今度君がいいものをきっと書いてくれと梶井から丁寧に言われ麟太郎恐縮した次第梶井親しくなった麟太郎は、梶井卒業する時には愛用肩掛けズックカバンをもらい受けた 麟太郎は、梶井がいた三高劇研究会に入会し土井逸雄、清水真澄浅見篤浅見淵の弟)、本盟夫らと同人誌真昼』を発行し身辺観察的な短い文章寄稿した。この誌名は、横光利一の『頭ならびに腹』の書き出しの「真昼である。特別急行列車は…」にちなん付けられた。

※この「三高時代」の解説は、「武田麟太郎」の解説の一部です。
「三高時代」を含む「武田麟太郎」の記事については、「武田麟太郎」の概要を参照ください。

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