ワム89000形(初代)
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詳細は「国鉄ワム80000形貨車 (初代)」を参照 1957年(昭和32年)に大宮工場で3両が試作された、側面総開き式のパレット輸送用有蓋車である。側面は鋼製の引戸が4枚設けられ、いずれの扉を開いても荷役が可能であった。パレットの最大積載数は12枚。屋根を支えるため、片側に2本の側柱を有し、そこに木製の仕切りを設けて室内を3分割していた。本形式は車体長が短く、最大積載荷重の15tを積むことができなかったため、量産車(2代目ワム80000形)の設計時には、車体が延長された。屋根は、量産車が中央に折れ線を設けた山形であるのに対し、やや深めの丸屋根であった。 本形式は、当初ワム80000形(初代・ワム80000 - ワム80002)と称したが、量産車が登場するに及び、1960年(昭和35年)3月、ワム89000形(初代・ワム89000 - ワム89002)に改められた。 本形式は試験終了後、汐留駅常備とされ、晩年は浅野駅常備とされて板ガラス輸送用に使用されたが、1975年(昭和50年)末までに全車が廃車された。
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ワム89000形(2代)
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1981年(昭和56年)に1両が新製された試作車で、側引戸をアルミ製とした走行安定性対策車(280000番台)が、フォークリフトによる荷役の際にこれを破損するトラブルが続出したことから、再び側引戸を鋼製とする可能性を探るために製作されたものである。側引戸が耐候性鋼板製となったことから、軽量化を図るため内張は合板製とされ、室内の仕切りパイプは廃止、側柱は細くされた。さらに荷崩れ防止装置を装備している。 形式は2代目のワム89000形とされたが、番号は初代の続番のワム89003とされた。
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