ロードマップの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/25 06:06 UTC 版)
現在では、ロードマッピングの手法自体が、上記のようにある程度明確化されたこともあり、また、プロジェクトマネージメント全般においてきわめて有効だと認知されるようになったことから、ありとあらゆる分野のありとあらゆる目標がロードマップの作成対象となっており、ロードマップに掲げられる達成目標は、「個人の学習計画」のようなきわめて私的なものから、「省庁再編の計画」あるいは「核軍縮」などといった、極めて広範囲の人々に関係するものまでさまざまである。対象としている期間も、1 - 2週間以内の短期間に関するものから、10年100年程度までを視野に入れているものまでさまざまである。また、その具体性もまちまちで、おおまかな方針を示すことを目的としたもの(概して大規模なプロジェクトに用いられる)、極めて詳細なスケジュールを示し、具体的な行動計画にまで落とし込んだもの(概して小規模なプロジェクトに用いられる)まで様々なものがある。さらに、どの程度公約が守られているか、どの程度社会に影響を与えているかも、ロードマップ次第である。 このように、現在では、様々な分野の目標管理にロードマップ活用されているため、すべての種類を挙げることは不可能であるが、大まかに類型化を行い、以下に示す。 科学技術ロードマップ 未来科学、未来技術に関するロードマップで、科学技術の進展に関する予測、目標管理を行う。 ビジネスロードマップ 売上の拡大、店舗拡大等のビジネス上の目標を掲げ、目標管理を行う。 政策ロードマップ 国家間、国家、自治体、政党、省庁等政治にかかわる組織の政策に関する目標管理を行う。 リリースロードマップ 企業やオープンソースの開発集団が将来リリースを予定している製品を、投入までのタイムラインを含めて市場に示すためにも使われる等がある。 学習教育ロードマップ 民間企業における社員研修や学校、学習塾における教育到達目標等、教育カリキュラムに関係する目標管理。 ITロードマップ ビジネスロードマップや、科学技術ロードマップ、リリースロードマップのうち、特にITに関するものは、ITロードマップと言われる。
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