ロンドンのオリジナルのルートマスター
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「ライトバス・ニュールートマスター」の記事における「ロンドンのオリジナルのルートマスター」の解説
詳細は「AEC・ルートマスター」を参照 大部分をロンドンで運行されることを前提に設計されたオリジナルのルートマスターは1947年に設計が開始され、1956年から1968年までに2,800台が生産された。頑丈な設計によりルートマスターはこれを代替する目的であった新しいバスよりも生き長らえて、最終的には2005年12月までロンドンの定期旅客輸送事業から退役しなかった。 2000年12月31日からイギリス国内に納入される全ての新しいバスには、車椅子で乗降可能な低床バスの開発へとつながる1995年障害者差別禁止法(Disability Discrimination Act 1995)に適合することが義務付けられるようになった。ロンドン交通局(Transport for London:TfL)は車両の刷新に着手したが、2000年以降ルートマスターはTfL路線で使用される最も一般的な車椅子での乗降不可の車両として取り残され始めた。 就任当初のロンドン市長ケン・リヴィングストンは、1期目の任期中は以前と同様にルートマスターを限定的な数量維持することを表明していたが、2004年の市長選挙後の2期目の任期では、ルートマスターに対する政策を変更してロンドンのバス車両の全数を近代的な型に入れ替えることにした。 古いバスは2017年まで障害者差別禁止法の適用を免除されていたが、2004年の市長選挙後にTfLが管轄下の全ての路線で運行する全てを低床バスとする内部方針を採択したことからロンドンからルートマスターを引退させることになった。この引退を後押しする要素には、後部プラットフォームを使用することで発生する事故に関する訴訟の増加の危険性、ワンマン運行によるコストの削減、乗客が今や骨董品並みとなったルートマスターよりも近代的なバスの快適性を求めるようになった、といった理由があると言われた。 なお、ルートマスターは通常運行からの撤退後もTfLの入札契約路線では同じ番号の通常路線の一部区間を走行するヘリテージ・ルート2本(2014年以降は15H系統(英語版)の1本のみ)で運行され続けている。
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