ロンドンとニューヨークの対
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 02:46 UTC 版)
「クレオパトラの針」の記事における「ロンドンとニューヨークの対」の解説
ロンドンとニューヨークのクレオパトラの針はどちらも赤い花崗岩でできており、高さは約21メートル、重さは約224トンで、表面にはヒエログリフが刻まれている。元々は紀元前1450年ごろトトメス3世の命でヘリオポリスに立てられたものである。その花崗岩はアスワンに近いナイル川の急流付近の石切り場から運ばれたものである。ヒエログリフは約200年後にラムセス2世が彫らせたもので、彼の戦勝を記念した碑文が彫られている。紀元前12年、アウグストゥスの治世のころ、マルクス・アントニウスまたはガイウス・ユリウス・カエサルを祀るためにクレオパトラがアレクサンドリアに建設させた神殿にこれらのオベリスクが移された。しかし、後に一方(ロンドンに送られた方)のオベリスクは倒れてしまった。そのためオベリスクは砂に埋まってしまい、そのおかげで表面のヒエログリフが風化から保護される結果となった。
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