ロケットシステムとは? わかりやすく解説

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ロケットシステム(RSC)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 15:55 UTC 版)

H-IIAロケット」の記事における「ロケットシステム(RSC)」の解説

H-IIAロケット前身であるH-IIロケット日本純国産開発され初めての大型液体燃料ロケットである。アメリカ製第1段ライセンス生産していたH-Iロケットまでは米国との契約によって日本独自事業制約されてきたが、H-IIロケット純国産開発成功により、日本独自事業を行うことができるようになった当時すでに民間による衛星ロケット打ち上げ企業としてヨーロッパアリアンスペース社がシェア伸ばしつつあったことから、日本でも民間企業による打ち上げ事業への参入目指され、ロケットシステム(RSC)が設立された。 RSC衛星打ち上げサービス受注から打ち上げロケット製造管理輸送射場安全確保等の打ち上げサービス全般実施する事業主体として設立された。まずは、RSC試験的にH-IIロケット試験3号機受注行いその後NASDA当時)によるH-IIロケット打ち上げ安定して成功を収めるようになった後に、正式にRSC業務移管される予定であった1996年RSCは、衛星メーカーであるヒューズ(現ボーイング)と20機、スペースシステムズ/ロラール10機の商業衛星打ち上げ仮契約成立させた。H-IIロケット打ち上げは8機で終了するため、これらの衛星H-IIAロケット打ち上げることになるとされた。こうして、ようやく日本のロケット商業市場参入果たしたかに思われた。 しかしH-IIロケット5号機および8号機連続打ち上げ失敗により、H-IIロケット即座に廃止し円高進展により既に開発中であった低コストH-IIA開発資源集中する事となった。このためRSCへの正式移管H-IIAロケット打ち上げ安定して成功するまでさらに見送られた。信頼失ったRSCは、2000年にはヒューズから契約解除通告され、ロラールもH-IIA開発遅れで打ち上げが間に合わなくなった2機を解約した2003年にはロラールが倒産し、ついにRSC全ての商業打ち上げ契約失ったRSCによるH-IIAロケット打ち上げ7号機ら行われたが、法律上制約により打ち上げ作業そのものJAXA業務委託した。しかしながらこの頃には国際的な衛星打ち上げ需要減少しつつあり、また、アリアンスペースだけでなく、中国ロシアなどがより低価格でのビジネス展開するようになったため、将来わたってRSC安定的にビジネス継続できる見込みなくなりRSCH-IIロケット試験3号機H-IIAロケット7号機および9号機の打ち上げ履行した後、解散した

※この「ロケットシステム(RSC)」の解説は、「H-IIAロケット」の解説の一部です。
「ロケットシステム(RSC)」を含む「H-IIAロケット」の記事については、「H-IIAロケット」の概要を参照ください。

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