レンガ工、陶工、ガラス工の村
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/31 21:49 UTC 版)
「グロースアルメローデ」の記事における「レンガ工、陶工、ガラス工の村」の解説
この村の成立は、この地域で産出した良質の粘土によっている。グロースアルメローデとエプテローデから出土品には 1200年頃のるつぼが含まれており、おそらく12世紀にはこの村で陶器作りが行われていたことを裏付けている。ガラス溶融用陶製るつぼの発掘は、技術用陶器の製造をも間接的に示すものであるが、1503年からこれが行われていたことを証明されている。レンガ造りは1600年頃に初めて記録されている。これ以前、特に15世紀半ばから16世紀初め、カウフンゲンの森(ヒルシュベルク、シュヴァルツェンベルク、ランゲンベルク、シュタインベルク、クヴェーレンベルク)、ファーレンバッハ川沿いやニーステ川の谷のヴァルトグラスヒュッテで製造されたガラス製品は1446年以降アムト・カッセル=ノイシュタットに属す村の重要な収入源であった。1525年、ガラス工のツンフト”シュペッサルトブント"が廃止された後、ガラス工は1537年にヘッセンガラス工連盟を発足させ、その本部所在地に「アルマンローデ」が選ばれた。 木材不足や、他のガラス生産地での新技術開発により、北ヘッセンのガラス生産は16世紀末には衰退し、別の道を模索することになった。その結果、いくつかのバリエーションを持つ現在の粘土層が発見された。この粘土は高品質に分類された。 焼き物用粘土 ― 陶器、炻器、磁器用。この粘土からは日用容器(鍋、鉢、深皿、皿、深鍋、ポットなど)や、薬壺のような特殊容器が製造された。 壺用粘土 ― 壺、オーブンの耐火性内張用。 るつぼ用粘土 ― るつぼ用。 パイプ用粘土 ― 喫煙パイプ、人形玩具、おはじき、飾り玉 中程度の品質の粘土は、土管、屋根瓦、レンガに使われた。この粘土はミネラル塩、アルカリ液、ウルトラマリン染料、炭酸ナトリウムを生産するための原料としても用いられた。この他の採算性の高い移出品としては明礬や褐炭があった。ヒルシュベルクでの礬土の採取は1573年に始まり、その後すぐ近くで、後に露天掘りによる褐炭採掘が始まった。 最初の教会は、16世紀の初めに後期ゴシック様式で建設された。塔と内陣が現存している。現在の囲い壁にも最初の教会堂の資材が転用されている。司祭館は、1539年に記録されている。ヴィッケンローデとエプテローデは16世紀にグロースアルメローデの支部教会となった。
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