レドンダ国王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 03:55 UTC 版)
マリアスの作品『すべての魂』の中に、詩人で第3代レドンダ国王であるジョン・ゴースワース(John Gawsworth)なる人物が描かれている。この挿話は現実の話であり、ゴースワースの死後、王国の覇権が争われるが、マリアスが触れた「在位中の」王ジョン・ウィン・タイソン(Jon Wynne-Tyson)が1997年に廃位して、その王座をマリアスに譲った。マリアスの偽小説『時の黒い背』(Negra espalda del tiempo)にはその顛末が年代記として描かれている。マリアスはこの本について、『すべての魂』の登場人物たちの情報源となった多くの人々に触発されたものである、と嘘を言っている(そもそも、レドンダ島とは無人島である)。レドンダ王国の王位を継承してから、マリアスは出版物に「Reino de Redonda(レドンダ国王)」という肩書きを入れるようになった。 マリアスは王として、以下の人々に爵位を授けた。 ペドロ・アルモドバル(Trémula公) アントニオ・ロボ・アントゥーネス(Cocodrilos公) ジョン・アッシュベリー(Convexo公) ピエール・ブルデュー(Desarraigo公) ウィリアム・ボイド(Brazzaville公) Michel Braudeau(Miranda公) A・S・バイアット(Morpho Eugenia女公爵) ギリェルモ・カブレラ・インファンテ(Tigres公) Pietro Citati(Remonstranza公) フランシス・フォード・コッポラ(Megalópolis公) Agustín Díaz Yanes(Michelín公) ロジャー・ドブソン(Bridaespuela公) フランク・ゲーリー(Nervión公) Francis Haskell(Sommariva公) エドゥアルド・メンドサ(Isla Larga公) Ian Michael(Bernal公) アルトゥーロ・ペレス=レベルテ(Corso公) Francisco Rico(Parezzo公) サー・ピーター・ラッセル(Plazatoro公) フェルナンド・サバテール(Caronte公) W・G・ゼーバルト(Vértigo公) Luis Antonio de Villena(Malmundo公) フアン・ビジョーロ(Nochevieja公) アントニー・ビーヴァー(Houyhnhnm公) コルム・トビーン(Coole公) さらにマリアスは、公爵・女公爵の審査による文学賞を創設した。受賞者には賞金とともに爵位が与えられる。受賞者は以下の通り。 。 2001年 J・M・クッツェー(Deshonra公) 2002年 John Huxtable Elliott(Simancas公) 2003年 クラウディオ・マグリス(Segunda Mano公) 2004年 エリック・ロメール(Olalla公) 2005年 アリス・マンロー(Ontario女公爵) 2006年 レイ・ブラッドベリ(Diente de León公) 2007年 ジョージ・スタイナー(Girona公) 2008年 ウンベルト・エーコ(la Isla del Día de Antes公) 2009年 Marc Fumaroli(Houyhnhnms公) 2010年 ミラン・クンデラ(Amarcord公) 2011年 イアン・マキューアン(Perros Negros公) 2012年 フィリップ・プルマン(Cittàzze公) 2014年 ジョン・バンヴィル(Infinidades公) またマリアスは、「Reino de Redonda」という小規模な出版社を運営している。
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