リング〜最終章〜
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「リング (鈴木光司の小説)」の記事における「リング〜最終章〜」の解説
連続ドラマ版が『リング〜最終章〜』のタイトルで、1999年1月7日から3月25日までフジテレビ系の木曜劇場枠で放送された。全12話。平均視聴率19.9%。連続ドラマになったため、物語のヴォリュームアップが図られており、1話で1日分を描くという図式で製作されている。映画『リング2』公開と同時期に放送されたが、映画版や過去のドラマスペシャル版との繋がりはない。同年7月からは本作の設定や登場人物を引き継ぐ連続ドラマ『らせん』が続編として放送された。 作品設定について 呪いのビデオの映像は松崎ナオの楽曲「白いよ。」のビデオクリップであり、作中でも松崎ナオのビデオクリップが呪いのビデオという設定である。最終話では松崎ナオが本人役で出演している。なお「白いよ。」はオリジナル・サウンドトラックに収録されていない。 物語のアレンジについて 物語後半では『らせん』の要素が加わってオリジナルの結末を描き、以降の原作への派生はない、独立した物語となっている(但し、フジテレビが同年に製作した連続ドラマ版『らせん』とは接続)。映画版の設定や影響も所々に見られ、ホラー要素以上に連続ドラマならではの謎解きサスペンスの複雑化や、登場人物の人間関係の大幅な変更(登場人物にも『らせん』の要素が加わる)が特徴である。 登場人物について 中央新聞整理部の浅川和行は単発ドラマ同様、原作通り男性で描写されるが、子供は原作の娘の陽子ではなく映画版と同じ息子の陽一となっており、妻の静とは死別。同僚の吉野明子(原作の吉野賢三の女性版)とは恋人未満のような存在であり、原作『らせん』の関係者宮下理恵子(宮下の女性版)は静の友人となる。高山竜司は23歳で35歳の浅川より若い人間で文化人類学者となり、貞子の血を引く超能力者とされているなど、設定も大幅に異なり、高野舞との関係も恋愛感情を持つ義理の兄妹となっている。 呪いのビデオの設定 本作では、ビデオのタイムリミットも放映話数に合わせて「見たら13日目に死ぬ」と改訂された。また、呪いの解除方法が「ダビングして2人の人間に見せる」という設定に変更されている。劇中では「この計算だと、1年で人類の4分の1が見て死ぬことになる」と説明され、人類滅亡を示した危機的なアレンジとなった。 何人でビデオを見たのか、ビデオを見てから何日後に他人に見せるのか、もしくは見せないまま死んだ場合などにより被害者数の計算は大きく変わる。仮に1週間目に、すべての被害者が次の2人にテープを見せていったと仮定した場合、31週目には10億人が見て累計21億人となる。32週目にはさらに21億人が見て累計43億人となることから、32~33週目にかけてビデオを他人に見せられずに死亡する者が続出し、概算40~50億人以上が死亡する計算になる。
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