ヨネクラジムとは? わかりやすく解説

ヨネクラボクシングジム

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/21 06:22 UTC 版)

株式会社ヨネクラ.プロモーション
Yonekura Promotion Co. Ltd.,
株式会社ヨネクラ.プロモーション本社
種類 株式会社
略称 ヨネクラ
本社所在地 日本
171-0031
東京都豊島区目白二丁目28番9号
北緯35度43分26.4秒 東経139度42分29.7秒 / 北緯35.724000度 東経139.708250度 / 35.724000; 139.708250座標: 北緯35度43分26.4秒 東経139度42分29.7秒 / 北緯35.724000度 東経139.708250度 / 35.724000; 139.708250
設立 1963年3月
廃止 2018年5月28日(法人格消滅)
業種 サービス業
法人番号 1013301013123
事業内容 ボクシングジムの運営
代表者 代表取締役 米倉健司
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ヨネクラボクシングジムは、かつて東京都豊島区目白二丁目に存在した、プロボクサー養成を主目的としたボクシングジム。運営は株式会社ヨネクラ.プロモーション[1]。2017年8月閉鎖[2]

沿革

メルボルンオリンピック選手で、プロボクシング日本フライ級東洋太平洋バンタム級王者の米倉健司1963年3月に開設し、2017年8月に閉鎖するまで54年間会長を務めた。

ジムは当初、東京・大塚に「NPヨネクラジム」として開設し、1969年に目白に移転し、ヨネクラジムに名を改めた[3]

閉鎖するまでの54年間で5人の世界王者を生み出した。これは帝拳ジム協栄ジムワタナベジムに次いで角海老宝石ジム及びヨネクラ出身の世界王者だった大橋秀行が立ち上げた大橋ジムと並んで日本プロボクシング協会加盟ジム世界王者輩出数歴代4位の記録である。さらに東洋太平洋は8人・日本王者は歴代最多の31人にのぼり「日本一のチャンピオンメーカー」の異名を謳われた。また米倉がアマチュア出身だったこともあり、アマチュア選手の育成も行った。

柴田国明が世界王者だった1970年代には、BVDの日本法人(現在の富士紡ホールディングスとは違う会社)がスポンサーにつき「BVDヨネクラボクシングジム」という名称だった時期がある。

米倉は以前から「ジム経営は自分一代限り」と明言し、2017年4月、自身の年齢や体調等を理由に同年8月末をもってジムを閉鎖することを発表[4]、同年8月31日の最終日には成田城健(元日本ライト級王者)、西澤ヨシノリ(元日本ミドル級王者)らジムOBも駆けつけて最後の練習を見守り、ジムの歴史に幕を下ろした[5]。ヨネクラ.プロモーションは清算手続に入り、2018年5月28日に法人格が消滅した[1]

概要

選手の性格に合ったボクシングスタイルを見つけ、育てることを信条としていた。ただし、一方では大多数の練習生がいることから実際には一人一人をみていないこともあるといわれており、畑山隆則も最初は所属していたが構ってもらえなかったことによりヨネクラジムを離れたという[6]

選手

ジム出身世界王者

在籍した主な選手(世界王者以外)

  • 大沢昇
  • 川島利彦
  • 佐藤達雄(引退後に角海老宝石ジムトレーナー経てレイスポーツジム初代会長や東日本協会理事)
  • 林守(元日本ジュニアライト級王者)
  • 東海林博(元日本ジュニアライト級、ジュニアウェルター級王者)
  • 千葉信夫(元日本フェザー級、元OPBF東洋太平洋同級王者)
  • 清水精(元日本ジュニアフェザー級王者)
  • 辻本章次(元日本ウェルター級王者)
  • 岡野正治(元日本ジュニアフェザー級王者)
  • 岩本弘行(元日本ジュニアフェザー級王者)
  • 吹打竜(本名・原田達実、元OPBF東洋太平洋ジュニアライト級王者)
  • 石垣仁(元日本バンタム級王者)
  • 成田城健(元日本ライト級王者)
  • 友伸ナプニ(元日本フェザー級王者)
  • 宮田賢二(元日本ミドル級王者)
  • 田中敏之(元日本フェザー級、元日本ジュニアライト級王者、移籍先でライト級王座を獲得)
  • 小林裕幸(元日本フェザー級王者)
  • ヨネクライコニ(元日本ジュニアライト級王者)
  • 東條信次(元日本ミドル級王者)
  • 中島俊一(元日本ジュニアバンタム級王者)
  • 山本義広(元日本ジュニアウェルター級王者)
  • 古城賢一郎(元日本ジュニアライト級王者)
  • 松本好二(元日本フェザー級、元OPBF東洋太平洋同級王者)
  • 瀬川設男(ソウル五輪日本代表。元日本バンタム級、元日本スーパーバンタム級王者)
  • 松島二郎(元日本バンタム級王者)
  • 永瀬輝男(元日本ウェルター級王者)
  • 北野隼(元日本ライトフライ級王者)
  • クレイジー・キム(元OPBF東洋太平洋・元ABCO・元日本スーパーウェルター級王者など全6王座獲得)
  • 大曲輝斎(元日本ウェルター級王者)
  • 山口裕司(OPBF東洋太平洋ウェルター級王座獲得後に移籍)
  • 西澤ヨシノリ(元OPBF東洋太平洋スーパーミドル級・ライトヘビー級王者、元日本ミドル級王者)
  • 保住直孝-(元OPBF東洋太平洋・日本ミドル級王者、JBCからライセンス無期限停止処分後にBOXFIGHT参戦)
  • 嶋田雄大(元日本ライト級王者)
  • 松本晋太郎(元OPBF東洋太平洋スーパーミドル級王者)
  • 出田裕一(閉鎖に伴い三迫ジム移籍し日本スーパーウェルター級王者)
  • 宮原雄一 (実業家•プロライセンス取得)
  • 小谷敦子 (JBCが女子ボクシング認可以前に、日本女子ボクシング協会参戦)
  • 溜田剛士 -(閉鎖の9日前に最後の所属ボクサーの公式戦として日本フェザー級初代ユース王座決定戦を制し、閉鎖に伴い大橋ジム移籍)
  • 市川次郎 -(ヘビー級ボクサー)
  • 土居伸久 -(日本スーパーバンタム級タイトル2度、ABCOスーパーフェザー級タイトル1度挑戦)
  • 有岡康輔(三迫ジムに移籍)
  • 宇佐見義広(IBFアジアスーパーバンタム級王座挑戦)
  • 秋山泰幸(閉鎖に伴いワタナベジム移籍)
  • 佐藤要介
  • 矢島拓也(2度に渡りライセンス無期限停止処分経て山口賢一率いる大阪天神プロモーション主催興行に出場)

ヨネクラジム所属プロボクサーならずに他の格闘技で活躍の練習生

関連画像

脚注

  1. ^ a b 株式会社ヨネクラ.プロモーション国税庁法人番号公表サイト
  2. ^ 【ボクシング】閉鎖から5年、名門ヨネクラジムの系譜継ぐ出田裕一が苦節経て38歳で日本王座”. 日刊スポーツ (2022年11月8日). 2022年11月10日閲覧。
  3. ^ さよならヨネクラジム!「日本の名門」が閉鎖を決めるまで”. 現代ビジネス(講談社) (2017年8月19日). 2019年5月28日閲覧。
  4. ^ ヨネクラジム 8月閉鎖 ガッツ、大橋ら世界王者5人輩出の名門 - Sponichi Annex、2017年4月28日 05:30配信、同年5月14日閲覧
  5. ^ “ヨネクラジム55年の歴史に幕 OB成田氏ら集結”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2017年8月31日). https://www.nikkansports.com/battle/news/1880778.html 2018年3月29日閲覧。 
  6. ^ "畑山隆則、大手ジムに見切りをつけた「運命の決断」を古舘伊知郎の動画で激白". Asagei plus. 徳間書店. 9 February 2022. 2025年4月9日閲覧

関連項目


ヨネクラジム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 02:47 UTC 版)

米倉健司」の記事における「ヨネクラジム」の解説

1963年ヨネクラボクシングジム開設柴田国明ガッツ石松中島成雄大橋秀行川島郭志の5人の世界王者、30人上の日本王者東洋太平洋王者育てる。 1986年から1989年まで全日本ボクシング協会会長務める。身長の低い選手ファイターに、長身選手アウトボクサーになるよう指導する等というのが、現代ボクシング指導方針であるが、米倉会長はその選手性格合ったボクシングスタイルを見つけ、育てることを信条としている。 1995年3月29日スポーツ功労賞授与される70後半迎えた現在もなお指導に熱を入れている。 2008年6月24日日本ボクシングコミッションは、公務執行妨害事件により有罪判決受けたヨネクラジム所属保住直孝矢島拓也無期限資格停止処分とし、米倉厳重注意処分としたが、米倉は両選手解雇する意思はないことを表明した2017年4月27日自身高齢と体調の悪化などを理由として8月一杯を以てヨネクラジムを閉鎖して第一線から退くことを発表した

※この「ヨネクラジム」の解説は、「米倉健司」の解説の一部です。
「ヨネクラジム」を含む「米倉健司」の記事については、「米倉健司」の概要を参照ください。

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