吉富白桃【ヨシトミハクトウ】(果樹)
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登録番号 | 第4126号 |
登録年月日 | 1994年 11月 22日 | |
農林水産植物の種類 | もも | |
登録品種の名称及びその読み | 吉富白桃 よみ:ヨシトミハクトウ |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 1997年 11月 23日 | |
品種登録者の名称 | 吉富透 | |
品種登録者の住所 | 岡山県総社市小寺74番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 吉富透 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「白桃」の自然交雑実生で,果実の外観が円,果肉色がクリーム色の 大果で,育成地(岡山県総社市)において8月上~中旬に成熟する晩生種である。 樹姿は中間,樹の大きさは大,樹勢は強である。枝梢の太さ及び節間長は中,色は 緑である。花芽の先端は鈍,芽性は複である。葉身の形及び葉の大きさは中,色は緑, 蜜腺の形は球腎である。花形は普通咲,花の大きさは大,数は単弁,花弁の形は楕円, 大きさは中,色は淡桃である。雌ずいの数は1,色は淡黄,花粉の有無は有である。 がく筒内壁の色は黄緑,がく筒の形は鐘,色は紅である。果実の外観は円,果頂部の 凹の程度は中,赤道部の縫合線は深,大きさは大,果皮の地色は乳白,着色は少,濃 さは淡,着色の形はぼかしである。果肉の色はクリーム,果肉内の着色は無,核周囲 の着色は多,肉質は溶質,果汁の多少は多,甘味はやや多,酸味及び渋みは少,苦み は無,香気は少である。核と果肉の粘離は粘核,核の形は楕円,大きさは大,色は褐, 点条の比率は2:1である。開花期,発芽期及び落葉期は中である。成熟期は満開後131 ~ 140日で,育成地においては8月上~中旬である。果実の着色の難易は易,結果性 は多,生理落果の多少は少,核割れの多少は中,裂果は少,果実の日持ちはやや良で ある。 「白桃」と比較して,花粉が有ること,果頂部の凹が深いこと,赤道部の縫合線が 深いこと,核割れが多いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,育成者が昭和55年に自園(岡山県総社市)において「白桃」の実生台 木から発生している1主枝に,開花期が白桃より3~5日早く,花粉を有する花が着 生しているのを発見し,以後,次世代の育成を行うとともに,特性の確認を行って育 成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「吉桃」であった。 |
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