ヤママユガとは? わかりやすく解説

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やままゆ‐が【山繭×蛾】

読み方:やままゆが

やままゆ


山繭蛾

読み方:ヤママユガ(yamamayuga)

ヤママユガ科昆虫

学名 Antheraea yamamai


山蚕蛾

読み方:ヤママユガ(yamamayuga)

楢・柏などの食べ黄緑色白粉まじった細長いまゆを作る大型

季節

分類 動物


ヤママユ

(ヤママユガ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/15 03:11 UTC 版)

ヤママユ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目 Lepidoptera
: ヤママユガ科 Saturniidae
亜科 : ヤママユガ亜科 Saturniinae
: ヤママユ属 Antheraea
: ヤママユ A. yamamai
学名
Antheraea yamamai
Guérin-Méneville, 1861
和名
ヤママユ
英名
Japanese Oak Silkmoth
Japanese Silk Moth

ヤママユ(𧔝[1]Antheraea yamamai)は、チョウ目ヤママユガ科に分類されるの一種である。ヤママユガ(山繭蛾)、テンサン(天蚕)ともいう。

日本在来の代表的な野蚕で、北海道から沖縄にかけて分布し、人里近くの広葉樹林に生息している。

概要

ヤママユガ科のガの成虫は口が完全に退化しており、蛹化以降は一切の食餌を摂らずに幼虫時に蓄えた栄養だけで生きる。

前翅長は70 - 85mmとは厚く大きい。4枚の翅には、それぞれ1つずつ大きな黄茶色で目玉状の模様がある。幼虫ブナ科ナラクヌギコナラクリカシカシワミズナラなどの葉を食べる。年1回の発生で、出現期は8 - 9月頃。の状態で越冬する。[2]

幼虫は緑色で4回の脱皮を経過して熟蚕となり、鮮やかな緑色をした繭を作る。繭一粒から得られる糸は長さ約600 - 700m、1000粒で約250 - 300g程度の絹糸が採取される。この糸は「天蚕糸」と呼ばれる。

分類

現在、日本産は、以下の3亜種に区分される。

  • 原名亜種 A. y. yamamai - 本州から九州、屋久島まで分布。北海道に分布する個体は北海道亜種 A. y. ussuriensis とされていたが、現在は原名亜種に含めるようになっている[3]
  • 奄美亜種 A. y. yoshimotoi - 奄美大島に分布。食樹はスダジイ。[4]成虫は7月から現れる。
  • 沖縄亜種 A. y. yambaru - 沖縄島。従来、奄美大島産とともに奄美・沖縄亜種とされていたが、2020年に別亜種とされた。[5]

脚注

  1. ^ 大漢和辞典大修館書店、卷十 114頁。 
  2. ^ 井上 寛(1982)ヤママユガ科. 日本産蛾類大図鑑I 講談社
  3. ^ 野蚕遺伝資源の収集・保存 - 天蚕の安定維持 ―”. 信州大学学術研究院繊維学系附属農場野蚕研究センター (2024年9月). 2025年5月15日閲覧。
  4. ^ 城本啓子(2007)ヤママユガ科ガ類の生態に関する研究.近畿大学大学院農学研究科博士論文
  5. ^ 岸田泰則(2020)沖縄島産ヤママユの新亜種.月刊むし592, 37

関連項目

外部リンク


ヤママユガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:05 UTC 版)

昆虫食」の記事における「ヤママユガ」の解説

南部アフリカではヤママユガ科モパネガ (Gonimbrasia belina) の幼虫モパネワーム呼んで食用にする。幼虫捕まえて腸管中身抜いてから干したり、燻製にする他、缶詰にも加工される加工したモパネワームそのまま食べる他、かりっと油で揚げたり、戻してからタマネギトマト一緒に調理することもある。中国では、サクサンカイコガのように絹糸を取るために飼育しており、は「柞蚕」(ジャーツァンヨン)と呼ばれ北京を含む華北地方食用にされる。ネイティブ・アメリカンの間でもよく食べられている。

※この「ヤママユガ」の解説は、「昆虫食」の解説の一部です。
「ヤママユガ」を含む「昆虫食」の記事については、「昆虫食」の概要を参照ください。

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