モンタナ州監査人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 07:09 UTC 版)
「マット・ローザンデール」の記事における「モンタナ州監査人」の解説
2016年選挙でモンタナ州監査人に当選すると、州の信託地を管理するモンタナ州土地委員会の委員にも同時に就任した。ローザンデールは同委員会の委員として45,000エーカー(18,000ha)以上の公有地へのアクセス拡大に賛成した。 また、ローザンデールは州の保健委員として、保険政策に深く関わった。 2017年、ローザンデールは州監査人としてダイレクト・プライマリー・ケア・プランの規制を行わないとのプレスリリースを発表した。ダイレクト・プライマリー・ケア・プランとは、患者が医療サービスを受ける代わりに、月極の料金を医療機関に支払うという会員制の医療プランである。モンタナ州では以前から同プランの導入の是非が問われており、2015年には議会でダイレクト・プライマリー・ケアを合法化する法案が可決されたが、スティーブン・ブロック知事が拒否権を行使していた。ローザンデールは、人々は保険に加入すべきではあるが、同プランは医療の選択肢を広げるものであり、予防医療を受診したい人にとっての良い選択肢になりうるとして、ダイレクト・プライマリー・ケアを評価した。 2017年に医療費負担プログラムのメディシェアがモンタナ州で合法化されたと発表した。メディシェアは共通の宗教を信じるグループのメンバーがお金を出し合ってグループの医療費をまかなう日本で言う無尽に近い相互扶助システムである。監査人選挙の対抗馬だった民主党のジェシー・ラスロビッチはメディシェアの運営者には医療費の支払の義務が存在しないため、必ずしも医療費を受け取ることができない危険性を過去の裁判記録などから指摘し、批判的な立場をとっていた。2007年、メディケアを運営するクリスチャン・ケア・ミニストリー社は、州に登録せずに保険を販売していたと裁判所から判断され、営業禁止処分を受けていたが、保険金の支払基準の変更や資金確保などの対策をとった結果、2017年3月21日にメディケアは保険には当たらないとの判断をローザンデールから受け、モンタナ州でも利用できるようになった。 2017年、ローザンデールは既往症のある人でも手頃な医療保険に加入できるような再保険制度を創設する法案を提案した。この法案は州議会の両院を通過したが、スティーブ・ブロック知事が拒否権を行使したため、発効しなかった。ローザンデールは、ブロック知事が拒否権を行使したのは党派的な対立によるものだと非難した。その後、ローザンデールはモンタナ州政府の超党派グループと協力して再保険プログラムを立ち上げ、連邦政府から認可を受けた。このプログラムは2020年現在運用中である。
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