ミラー積分回路とは? わかりやすく解説

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ミラー効果

(ミラー積分回路 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/19 03:29 UTC 版)

ミラー効果(ミラーこうか、: Miller effect)とは、利得が A である反転増幅回路の入出力端子間に静電容量(帰還容量) C が接続されているとき、入力端子からは (1+A) C の容量が接続されているようにみえる作用のこと[1]。この効果を積極的に利用した回路をミラー積分回路(ミラー積分器)という。

概要

ミラー効果

入力インピーダンスが無限大、出力インピーダンスがゼロ、利得が


ミラー積分回路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 19:16 UTC 版)

積分回路」の記事における「ミラー積分回路」の解説

ミラー積分回路特性計算 { V i = ( R + 1 S C ) i + V o − ( V i − R ⋅ i ) μ = V o ( 1 ) ( 2 )   より   μ V i = μ R ⋅ i − V o ( 2 )   ∴ Δ =   | R + 1 S C , 1 μ R , − 1 | = − { ( μ + 1 ) R + 1 S C } ( 3 )   Δ V o =   | R + 1 S C , 1 μ R , μ | V i   = μ ( 1 S C ) ⋅ V i ( 4 ) V o V i = ( 4 ) / ( 3 ) / V i = − 1 / { ( μ + 1 ) / μ ⋅ S C R + 1 / μ } ≒ − ( 1 C R ) ⋅ ( 1 S ) ( 5 )   精分 {\displaystyle {\begin{aligned}&\left\{{\begin{aligned}&Vi=\left({\frac {R+1}{SC}}\right)i+Vo\\&-(Vi-R\cdot i)\mu =Vo\\\end{aligned}}\right.&&{\begin{aligned}&(1)\\\\&(2)\ {\text{より}}\end{aligned}}\\&\quad \ \mu Vi=\mu R\cdot i-Vo&&{\begin{aligned}(2)\end{aligned}}\\&{\begin{aligned}{\begin{aligned}\quad \ \therefore \Delta =\\\\\ \end{aligned}}&{\begin{aligned}\left\vert {\begin{aligned}&{\frac {R+1}{SC}},&1\\&\mu R,&-1\end{aligned}}\right\vert \\\end{aligned}}\\=&-\left\{\left(\mu +1\right)R+{\frac {1}{SC}}\right\}\end{aligned}}&&{\begin{aligned}\\\\\\(3)\end{aligned}}\\&{\begin{aligned}{\begin{aligned}\quad \ \Delta Vo=\\\\\ \end{aligned}}&{\begin{aligned}\left\vert {\begin{aligned}&{\frac {R+1}{SC}},&1\\&\mu R,&\mu \end{aligned}}\right\vert {\begin{aligned}Vi\\\\\ \end{aligned}}\\\end{aligned}}\\=&\mu \left({\frac {1}{SC}}\right)\cdot Vi\end{aligned}}&&{\begin{aligned}\\\\\\(4)\end{aligned}}\\&{\begin{aligned}{\frac {Vo}{Vi}}&=(4)/(3)/Vi\\&=-1/\left\{\left(\mu +1\right)/\mu \cdot SCR+1/\mu \right\}\\&\fallingdotseq -\left({\frac {1}{CR}}\right)\cdot \left({\frac {1}{S}}\right)\end{aligned}}&&{\begin{aligned}\\\\\\(5)\ {\text{精分}}\end{aligned}}\\\end{aligned}}} より精度の高い積分波形を得るために、オペアンプなど増幅器用いた回路があり「ミラー積分回路」と呼ばれている。図中で、アンプ入力インピーダンス無限大理想的なものであれば、非反転入力端子出入りする電流は0であるので、抵抗Rを流れ電流等し大きさ電流IがコンデンサCに入力端子方向から流れ込んでくる。オペアンプの非反転入力端子仮想接地されているので、Rに流れ電流大きさは I 0 = V / R {\displaystyle I_{0}=V/R} である。以上よりI = V i n R = − C d V o u t d t {\displaystyle I={\frac {V_{in}}{R}}=-C{\frac {dV_{out}}{dt}}} が成り立っていることが分かる初期状態において、Cに蓄えられている電荷は既に放電してあるとすると、 V o u t = − 1 R C ∫ 0 t V i n d t {\displaystyle V_{out}=-{\frac {1}{RC}}\int _{0}^{t}V_{in}dt} であり、入力信号積分した出力得られることが分かる実際理想的でないオペアンプでは、入力端子バイアス電流流れ込み、また増幅度が有限であるためにまだ誤差生じ信号入力しなくても出力電圧生じる。元々は真空管構成した回路で、直線性良さからオシロスコープ時間軸信号発生回路や、アナログ計算機で、演算増幅器組んで積分器構成し主に「微分方程式解析表示器」として製品開発使われた。真空管入力電流はほぼゼロで、コンデンサー漏洩電流問題にして選別していたのだが、半導体アンプでは素子電流制御で、これを防ぐため、電圧制御素子であるFET入力オペアンプ用いたり入力バイアス抵抗繋いで放電させたりしている。時間軸発生など常に初期化される繰り返し型では問題ない

※この「ミラー積分回路」の解説は、「積分回路」の解説の一部です。
「ミラー積分回路」を含む「積分回路」の記事については、「積分回路」の概要を参照ください。

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