マルタ人の反乱とは? わかりやすく解説

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マルタ人の反乱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 18:20 UTC 版)

マルタ包囲戦 (1798年–1800年)」の記事における「マルタ人の反乱」の解説

マルタでは、フランス当局急速に聖ヨハネ騎士団時代制度撤廃していた。カトリック教会もその被害受けた教会財産フランス軍エジプト遠征費用充てるため略奪され敬虔なマルタ人の怒り買った9月2日教会財産競売かけられるにいたりマルタ人の不満が爆発した数日のうちに数千人のマルタ非正規兵が集結してフランス守備隊ヴァレッタ追い込んだ。エマヌエーレ・ヴィターレとフランチェスコ・サヴェリオ・カルアナ率いマルタ組織国民会議大隊」は約1万人に膨れ上がりヴァレッタ包囲した。このマルタ人たちは23門の大砲沿岸砲艦小艦隊フランス軍から奪ったフランス守備隊マルタ人は断続的に小競り合い繰り返したものの、要塞群あまりにも頑強マルタ民兵の手負えなかった。 9月中旬反乱味方するポルトガル艦隊マルタ島にやってきた。ニザ侯爵ドミンゴス・ザビエル・デ・リマ率いるこの艦隊内訳は、戦列艦ダ・コンセイサン (大砲90門、ピュイセギュール艦長)、ライーニャ・ダ・プルトゥガル (大砲74門、トマス・ストーン艦長)、サン・セバスティアン (大砲74門、ミッチェル艦長)、アフォンソ・デ・アルブケルケ (大砲74門、ドナルド・キャンベル艦長)、ブリッグFalcão (大砲24門、ダンカン艦長)となっている。またこの艦隊には、イギリス海軍から戦列艦HMS ライオン(マンリー・ディクソン艦長)と火船HMS インセンダイアリー (ジョージ・ベイカー艦長)が合流していた。このポルトガル艦隊は、ネルソン要請によりポルトガル政府がテージョから派遣してきたものだった艦隊マルタにいったん停泊した後、アレクサンドリア向かったネルソンはこれをマルタ送り返しフランス守備隊封鎖にあたらせた。 9月下旬、ジェームズ・ソーマレズ大佐率いぼろぼろイギリス艦隊13隻がマルタ島到着した。これはナイルの海戦損傷した諸艦で緊急修理を必要としており、包囲戦直接支援することはできない状態だった。しかしソーマレズ9月25日マルタ人の代表と面会し次いで彼らの代理としてフランス守備隊のヴァーボワに休戦持ち掛け行った対するヴァーボワは「あなたはフランスがこの地を保持していることを忘れておられるようだ。住民たちの運命あなたと無関係だ。あなたの最終通告したってフランス戦士たちはそんなスタイルには慣れていないのだ」と返答したフランス軍への降伏勧告不首尾に終わると、ソーマレズ代わりにマルタ勢力1200丁のマスケット銃提供し包囲続けさせた。ソーマレズ艦隊これ以上修理遅らせるわけにはいかなかったため、月末までにジブラルタル去っていった。 10月12日イギリス戦列艦HMS アレグザンダー(アレクサンダー・ボール艦長)、HMS カローデントーマス・トラウブリッジ艦長)、HMS コロッサス(ジョージ・マレー艦長)がニザ侯の艦隊合流し封鎖完成した同日、ヴァーボワはヴァレッタ新市街から最後守備隊引き上げた。この時フランス軍への参加希望した100人のマルタ人民兵も同行した。この時点フランス守備隊3000人以上を数え物資潤沢だった。またフランス陣営には、聖ヨハネ騎士団から接収した戦列艦デゴ、アテニエン、フリゲート艦Carthaginoiseに加えナイルの海戦生き残り9月末にマルタ帰ってきたピエール・ヴィルヌーヴ少将率い戦列艦ギヨーム・テル、フリゲート艦ジュスティス、ディアヌからなる艦隊駐留していた。

※この「マルタ人の反乱」の解説は、「マルタ包囲戦 (1798年–1800年)」の解説の一部です。
「マルタ人の反乱」を含む「マルタ包囲戦 (1798年–1800年)」の記事については、「マルタ包囲戦 (1798年–1800年)」の概要を参照ください。

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