マメザクラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/29 06:24 UTC 版)
マメザクラ(豆桜[4]、学名: Cerasus incisa または Cerasus incisa var. incisa)はバラ科、サクラ属の落葉低木のサクラ。日本の固有種で、日本に自生する10もしくは11種あるサクラ属の基本野生種の一つ[5][6][注釈 1]。関東・中部・近畿に自生し、特に富士山近辺やその山麓、箱根近辺等に自生していることから、フジザクラやハコネザクラとも言う。マメ(豆)の名が表すように、この種は樹高が大きくならず、花も小さい[7]。サクラの中でも個体ごとに変異が大きく種間雑種しやすく、多くの栽培品種の基になっている[8]。また、この種は山梨県の県の花に指定されている。
注釈
出典
- ^ Pollard, R.P., Rhodes, L. & Maxted, N. (2016). Prunus incisa. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T50475511A50475515. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T50475511A50475515.en. Downloaded on 21 October 2018.
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Cerasus incisa (Thunb.) Loisel. var. incisa マメザクラ(標準)” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月30日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Prunus incisa Thunb. マメザクラ(シノニム)” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 西田尚道監修 学習研究社編 2009, p. 82.
- ^ 勝木俊雄『桜』p13 - p14、岩波新書、2015年、ISBN 978-4004315346
- ^ 紀伊半島南部で100年ぶり野生種のサクラ新種「クマノザクラ」 鮮やかなピンク 森林総研 産経ニュース 2018年3月13日
- ^ a b c d e f 勝木俊雄『桜』p170 - p173、岩波新書、2015年、ISBN 978-4004315346
- ^ a b c d 豆桜 日本花の会 桜図鑑
- ^ a b c d e f g 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 172.
- ^ a b 近畿豆桜 日本花の会 桜図鑑
- ^ More, D. & J. White. (2003) Cassell's Trees of Britain & Northern Europe. London:Weidenfeld & Nicolson. p. 535
- ^ 勝木俊雄「サクラの分類と形態による同定」『樹木医学研究』第21巻第2号、樹木医学会、2017年、 95-96頁、 doi:10.18938/treeforesthealth.21.2_93、 ISSN 1344-0268、 NAID 130007814398。
- ^ a b “Origins of Japanese flowering cherry (Prunus subgenus Cerasus) cultivars revealed using nuclear SSR markers”. Shuri Kato, Asako Matsumoto, Kensuke Yoshimura, Toshio Katsuki etc.. 2021年2月27日閲覧。
- ^ 桜の新しい系統保全 ―形質・遺伝子・病害研究に基づく取組― p.28. 森林総合研究所 多摩森林科学園
- ^ 若名の富士霞桜1 多摩森林科学園 サクラデータベース
- ^ 若名の富士霞桜2 多摩森林科学園 サクラデータベース
- ^ ミドリキンキマメザクラ 多摩森林科学園 サクラデータベース
- 1 マメザクラとは
- 2 マメザクラの概要
- 3 変種と分布域
- 4 マメザクラ群
- 5 脚注
固有名詞の分類
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