ポクロウシク攻勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/09 04:04 UTC 版)
| ポクロウシク攻勢 | |||||||
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| ロシアのウクライナ侵攻中 | |||||||
攻撃を受けたポクロウシク市街地 |
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ポクロウシク攻勢(ポクロウシクこうせい)は、ロシア軍およびドンバス分離主義軍とウクライナ軍との間で起きたドネツク州のポクロウシク地区ポクロウシクを巡る戦いである。ポクロウシクはコンスタンチノフカ方面などに物資を届けるウクライナ軍の重要な補給拠点であるため、2024年2月17日のアウディーイウカ陥落後、ロシア軍はこの街に対し攻撃を行ってきた[1]。
背景
アウディーイウカの戦いにおいてロシア軍は2024年2月17日にアウディーイウカを占領した[2]。アウディーイウカの占領後、ロシア軍はポクロウシクを次の攻略目標とし攻勢を行なっていった。
ポクロウシクはコンスタンチノフカやクラマトルスクなどに物資や兵員を輸送する補給拠点(補給ハブ)としての役割を持つ戦略的に重要な都市だった。
2024年4月にロシア軍はオチェレティーノ方面に突破口を開き、その後は鉄道に沿って攻撃を開始、8月28日にはノボロジフカを占領し、ポクロウシクから約10kmのところまで前進した。以降、ポクロウシク周辺ではポクロウシクを巡る攻防戦が続いていた[3]。
戦闘経過
8月 - 10月
(2024年8月)
ロシア軍は8月に入ると鉄道に沿って前進し、18日にムイコラフカを占領、ポクロウシクから東に約10kmのところまで接近した[4]。
8月19日にはウクライナ政府はロシア軍が急速に迫ってきているため、ポクロウシクの住民に対し避難を行うようにとの要請を行なった[5]。
8月29日、ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官はドネツク州ポクロウシク戦線について非常に厳しいとの見解を示した。フェイスブックへの投稿では 「戦闘は極めて厳しい。敵は動けるもの、前進できるもの全てを戦闘に投入し、われわれの防衛を突破しようとしている」と述べた[6]。
8月末にロシア軍はノボロジフカを占領。9月に入るとポクロウシク南東部の町セリドベを包囲すべく、セリドベ南部からも前進を開始。9月24日にセリドベ南部の町ウクライナスクを占領した[7]。
10月に入るとポクロウシク方向の最前線は失速したが10月下旬にロシア軍は半包囲の末、セリドベを占領した[8]。
11月 - 2025年2月
11月中旬にロシア軍は再びポクロウシク方面で前進を開始、ウクライナ軍の防衛線を避けるようにセリドベからポクロウシク南部の町シェフチェンコに向け攻勢を行なった。12月8日にシェフチェンコに到達し、17日にシェフチェンコを占領。ポクロウシクから約3kmのところまで迫った[9]。
2025年1月に入るとロシア軍はポクロウシクを包囲するため、同市の西部に位置するコトリネまで前進し、ポクロウシクに繋がる2本の補給線を寸断した[10]。
1月13日にはロシア軍が急速に接近しているためウクライナ国内でコークス炭が生産できる数少ない炭鉱の一つであるポクロウシク炭鉱の操業が停止した[11]。
2月 - 4月 ウクライナ軍の反撃
2月に入るとロシア軍のポクロウシク方面での前進は、ポクロウシク西部のコトリネに到達したのを最後に停止した。
ウクライナ軍はロシア軍の攻勢が大幅に弱まったことに合わせ反撃を開始。2月9日にはポクロウシク南部のダチェンスケの一部地域を奪還し、2月11日には南西部のピシュチャネを奪還した[12]。2月27日にはコトリネでも反撃を行い、約1kmほどロシア軍を押し戻して同集落を奪還[13]。さらに、4月8日にウクライナ軍はシェフチェンコでも1kmほど前進して一部を奪還した[14]。
ウクライナ国家親衛隊の第14特務旅団は4月17日、「ロシア軍によるポクロウシク方面への大規模攻撃を撃退した。」「敵は装甲車輌21両、オートバイ96台、自動車2両、砲兵システム2基を失い、ロシア軍兵士240人以上が死傷した。」と発表した[15]。
5月 - 8月 ロシア軍の夏季攻勢
5月に入るとロシア軍はポクロウシク東部の近郊の街、ミルノグラード南東部に位置する集落のタラシフカへと攻撃を開始し、5月2日に同集落を占領した。さらにタラシフカから東に約2km離れたオレクサンドロピルにも到達した。ロシア軍の前進は止まらず、5月5日にタラシフカから北に約3km離れたノヴォオレニフカに到達し、5月7日にノヴォオレニフカ中心部を占領した[16][17]。
同時期にロシア軍はポクロウシクとコンスタンチノフカを繋ぐ補給路(T-0504線)方向へも攻撃を開始し、5月10日に補給路(T-0504線)を遮断した。さらに補給線付近の集落ノヴァポルタフカにも到達した[18]。5月15日にはマリニフカへ約4km進出し、5月17日にはミルノグラード東に約3km離れたノヴォエコノミチネ南東部のミロリウビフカ、5月19日には4km前進し、ノヴァポルタフカを占領した[19][20]。
ロシア軍は5月だけで約7km前進した。
6月に入るとポクロウシク方向への前進は沈静化したが、6月中旬になるとロシア軍はポクロウシク=ミルノグラード都市群を包囲するように西へ前進を開始した。ロシア軍はノヴォエクノミチネ北東部のコプティエべ方向へ約4km前進し、同集落に到達した[21]。6月30日、ロシア軍は約5km前進し、コプティエべを占領した[22]。
ウクライナ側のオープンソース情報機関は「ウクライナ軍は1か月間に556平方キロメートルの土地を失った」「この数値は2025年において最悪の指標だ」と報告した[23]。
7月に入りロシア軍は7月12日にウクライナ軍の防衛線を突破し、ガゼニ・トレツ川を超えポクロウシクから北東に約12km離れた集落のラジンを占領、東方向に約2km、北方向に約2.5km前進した[24]。7月15日にはミルノグラード北東のクラスノマリンカ炭鉱方向へと約2km占領し、ロシア軍部隊の一部は約3km離れたポクロウシクへの補給線(T-0515)が通っているポクロウシク北部のロディンスケ郊外に到達した。
7月17日にウクライナメディアのキーウ・インディペンデントは「かつての繁栄していたポクロウシクは今や滑空爆弾で破壊された都市の残骸と化している」「今やポクロウシクで何が起こっているのかはもはや明白であり残念ながら撤退は時間の問題だ」「ロシア軍はほとんど抵抗を受けることもなく都市を占領できるだろう」と報じた[25]。
7月21日、ロシア軍はポクロウシク南東部近郊の集落のピシュチャネからポクロウシク南郊外へと前進した。さらにロシア軍はウクライナ軍部隊を混乱に陥らせ、都市から撤退させることを目的に破壊工作部隊約150人をポクロウシク市街へ潜入させた。150人のロシア軍部隊のうち約120人は市内に入る前に排除されたが生き残った約30人は市街地へと侵入した。ロシア軍部隊が侵入したことによりウクライナ軍同士の誤射が発生した。市内に潜入したロシア軍兵士が地元住民と会話する偽のプロパガンダ動画も発信されたが、潜入したロシア軍兵士のほとんどは排除されるかウクライナ軍に投降した[26][27]。
7月24日にロシア軍は約2km前進し、ノヴォエクノミチネに到達。ロシア軍兵士の一部は同集落で国旗を掲げた。ロシア国防省はノヴォエクノミチネを占領したと報告した[28]。
7月下旬、ロシア軍の接近によりポクロウシクの人口は1,500人未満にまで減少した[29]。
8月に入るとロシア軍はロディンスケ方向に約4km前進した。同時期にロシア軍はウクライナ軍の防衛が手薄だったポクロウシクの約25km北、ドブロピリヤ近郊のゾロティ・コロディアズ方向にも攻撃を開始し、8月11日に最大約11km前進した[30]。ロシア軍はゾロティ・コロディアズにも到達し、街を占領しようとした。しかしウクライナ軍の反撃が迅速であり効果的だったこと、ロシア軍が無秩序に前進を繰り返し防衛陣地の構築を怠ったこと、ロシア軍部隊が急速に前進しすぎたことによる兵力、補給不足によりロシア軍は8月16日、ウクライナ国家親衛隊第1軍団による反撃を受け、ゾロティ・コロティアズから押し戻され、ゾロティ・コロティアズから約5km後方のロシア軍占領地も攻撃を受けた[31]。ウクライナ軍の反撃はゾロティ・コロティアズ方面だけにとどまらず、ポクロウシク北部のロディンスケ方面、突出したロシア軍占領地の根本部分の集落のドロジニェ、ニカノリフカで反撃を行い集落を奪還した。ウクライナ軍によると一連の反撃によりロシア軍兵士910人が死亡、335人が負傷、37人が投降、ロシア軍戦車8両、100台以上のオートバイと車両、18門の大砲、91機のドローンを破壊または損傷させたとし、ロシア軍部隊は多くの損害を被ったと報告した。また、この反撃で6つの集落からロシア軍を掃討したと報告された[32]。しかし、全てのロシア軍兵士を掃討できたわけではなく、少数のロシア軍兵士がゾロティ・コロディアズ南東のクチェリ・ヤル付近で包囲されている[33]。反撃を受けてもなお、ロシア軍はポクロウシク方向に追加戦力を投入し続けている。
8月中旬、ゾロティ・コロティアズ方面へのロシア軍の突破が失敗に終わりロディンスケ方向、ノヴォエクノミチネの強固なウクライナ軍の防衛線に接触するとロシア軍の前進は停止した。激しい戦闘が両軍の間で行われたが、戦況の変化は微々たるものだった。ロシア軍は前進に必要な資源、人員が不足したことにより、これ以上の前進を行うことは困難になっていた。
9月 - 10月下旬 ウクライナ軍の反撃と戦線の停滞
9月1日、ロシア軍はポクロウシク東部のノヴォエコノミチネを経由し、ミルノグラードへ中隊規模の機械化部隊での攻撃を実施したが、ウクライナ無人機部隊の攻撃で装甲車5両が破壊され、装甲車2両が放棄されるなどして撃退された[34]。
9月1日、ウクライナ軍はノヴォエコノミチネを解放したと発表した。また、ロシア軍の前進速度は8月以降減少したと報告した[35]。
9月2日、ロシア国防省はポクロウシクの包囲を発表した。ロシア連邦軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長は、「ポクロウシクとミルノグラードは封鎖されている」と報告した。ただし、ロシア国防省が報告した戦況は現実の戦況とはあまりにも乖離しすぎた内容であった[36]。
9月8日、ウクライナ軍はミルノグラード東部のノヴォエクノミチネ北部の集落ラジンと、ラジンから約4km北部のノヴォトレツケで反撃し、ロシア軍占領地を分断するように、それぞれの地域で約1.5km前進した[37]。
9月12日、ウクライナ軍はゾロティ・コロディアズ方面に突出したロシア軍部隊に対し、ヴォロディミリフカ郊外およびノヴォトレツケ郊外でも反撃を行った。ゾロティ・コロディアズ方向に突出したロシア軍占領地を1.5km奪還し、突出部のほとんどを寸断した。ヴォロディミリフカ郊外でも1kmほど領土を奪還。ノヴォトレツケ郊外でも2.5kmほど前進した。また9月18日、ウクライナ軍は東部での反転攻勢中に約160平方キロメートルの占領地を奪還したと報告した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も「ポクロウシク地区、ドブロピリヤ地区で7つの集落を敵の手から解放した」「反転攻勢中にロシア軍兵士1,300人以上が死亡し、1,200人以上が負傷した」と述べ、東部での反転攻勢は続いていると付け足した[38]。
9月中旬、ロシア軍とウクライナ軍のポクロウシクでの戦闘は激しさを増していたが、戦線に目立った変化は起こらなかった。しかし、ロシア軍は圧倒的な物量と小規模部隊を用いて徐々に前進し、9月29日までにポクロウシク近郊の南西に位置する集落のズヴィロヴェのほとんどを占領し、ポクロウシク南西郊外のダーチャ群とポクロウシク南東の集合住宅群に到達し、攻撃を行なった[39]。
10月1日、ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は、ロシア軍を撃退するため反攻作戦を実施し、ウクライナ軍がドブロピリアの不特定の地域で100〜1,400メートル前進したと報告した。また、ウクライナ軍が合計177.8平方キロメートルを解放し、ドブロピリア戦術地域の198.9平方キロメートルの敵を一掃したと主張した[40]。
10月2日、ロシア軍がポクロウシク東部のウダチネとコトリネで前進したとロシア人ミルブロガーのRYBARは報告した[41]。
10月5日、ロシア軍がゾロティ・コロディアズを占領し、ドブロピリア東部のイヴァニフカに進んだとRYBARは主張した[42]。また、ロシアの情報筋はウクライナ軍が反撃に成功後、ドブロピリア南東部のドロジニエ東部に進んだと主張した[43]。
10月下旬〜現在 市内での戦闘の激化
10月下旬、ロシア軍がポクロウシク市街南郊外と西部のダーチャ群に到達した。またロシア軍は市内中心部の鉄道駅周辺にも進出しウクライナ軍との戦闘が起こっている。現在少数のロシア軍浸透戦術部隊が市街地南部地域に出現しており市街地南部全域が戦闘区域になっている。[44][45][46]
10月19日、ウクライナ軍第七空中強襲軍団はポクロウシク市街中心部に侵入したロシア軍の破壊工作部隊が国際法に反し、民間人3名を殺害したとフェイスブック上に投稿した。[47]
10月22日、ウクライナ軍第132独立偵察大隊はドブロピリヤ方面のクチェリ・ヤルを解放しロシア兵50人以上を捕虜にしたと報告した。[48]
10月25日、ウクライナ軍第82独立ブコビナ空挺強襲旅団はロディンスケ北東の集落スヘツケを奪還したとウクライナ軍空挺突撃軍司令部は報告した。[49]
10月27日、ゼレンスキー大統領はジャーナリストに対し「ロシア軍はウクライナ軍守備隊を8対1で上回っている。」と述べた。[50]
29日、ロシア軍が市街中心部と市北東郊外に到達した。ウクライナの軍事アナリストによればロシア軍は250人以上の少数部隊で市街に浸透し後方で前線部隊が突破口を開くための破壊工作活動を行っている。この破壊工作によりミルノグラード方向の物流も破壊されており補給状況も悪化している。[51]ロシア軍はポクロウシクに大量の兵力を投入しており市内に足場を築きたいロシア軍と街を守るウクライナ軍とで激しい戦闘が続いている。ロシア軍はポクロウシク北東方向のクラスヌーイ・リマンからも前進しているため、ポクロウシク‐ミルノグラード都市群が包囲される可能性もある。アメリカの戦争研究所やロシア人ミルブロガー、ゼレンスキー大統領などが否定したがロシア軍のゲラシモフ参謀総長はポクロウシク都市群の包囲を発表している。[52]
kyiv Independentは29日、ポクロウシクについて「1年以上激しい戦闘に耐え続けていたポクロウシクの防衛は数百人のロシア兵が戦線を突破したことにより急速に崩壊へと向かっている。」「ポクロウシクへの侵入の規模を考えると都市の陥落を救うことは困難でありおそらく不可能である。」「7月にポクロウシクに侵入したロシア兵は少数であったため対処ができたが今やその方法は通用しない。」と報じた。また、ウクライナのオープンソース情報機関のdeep stateは「ロシア兵は都市を支配していない。彼らは混沌と街を動き回り破壊工作と偵察活動を行うだけだ。」と報じた。[53]
ゼレンスキー大統領は31日にポクロウシク地域について「ロシア軍はポクロウシク地区に17万人の兵力を配備している。」と述べウクライナ軍の第七空中強襲軍団はポクロウシクに潜入したロシア軍が市の北西と北に向かって前進しようとしていると述べた。[54]
10月31日、シルスキー総司令官はロシア軍の攻撃から主要な補給路を守るためポクロウシクに特殊部隊が投入された事を確認した。[55]
同日、ウクライナ軍特殊部隊約10名はUH-60でポクロウシク郊外に展開した。ロシア国防省はポクロウシク北西にヘリで着陸した特殊部隊11名全員を殺害したと主張した。しかしウクライナ側はこの主張を否定している。[56]
シルスキー総司令官はポクロウシクが包囲されているということを否定した上でウクライナ軍は数千人の敵に直面し、困難な状況に陥っていると述べた。[57]
deep stateは「ロシア軍は5〜10人規模の多数の部隊でポクロウシクに浸透しており、ポクロウシク全体は両軍の兵士が入り乱れるグレーゾーンになっている。」と報告した。[58]
11月3日、ロシア国防省はポクロウシク鉄道駅でウクライナ軍を包囲し掃討作戦を行っており市内の一部でも足場を築いたと主張した。これに対しゼレンスキー大統領はポクロウシクのウクライナ軍は厳しい状況下にあるがロシア軍は過去24時間で前進できていないと主張しロシア国防省を否定した。[59]
deep stateは2日、ロシア軍が市南東部の集合住宅群と市中心部の鉄道駅、裁判所に足場を築いたと報告した。[60]また、「敵は市内に拠点を築き始めており市内の広範囲で敵兵士の存在が確認されている。」「ポクロウシクでは、様々な特殊部隊や無人機部隊が投入され昼夜を問わず敵の排除を試みているが、敵の浸透を阻止する作戦は困難を極めている。」とも述べた。[61]
11月4日、ロシア人ミルブロガーのRYBARはロシア軍がポクロウシク中心部を占領したと報じた。またロシア軍は小規模部隊を市全体に分散させ行動しているが市の支配地域は局所的なものでウクライナ軍の完全掃討には程遠く市内は巨大なグレーゾーンに包まれていると報告した。[62][63]
同日、ゼレンスキー大統領はポクロウシクから北へ20kmに位置するドブロピリヤの前線部隊を訪問した。[64]
11月5日、ウクライナ軍第425独立突撃連隊が市街中心部の市庁舎で国旗を掲げた。deep stateは「この映像は街がロシア軍の包囲下や支配下にないことを裏付けているが市内の大部分がグレーゾーンであることに変わりはない。市内には両軍の陣地が入り乱れており現地の状況を完全に把握するのは不可能だ」と報告した。[65]
11月7日、ポクロウシクでの攻防を巡り、ウクライナ軍のグナトフ参謀総長は「市内から軍を撤退させる計画はあるか」と尋ねた報道陣に対し、「決定が下され、公表が可能になった段階で国民に通知される」と述べ、ポクロウシク撤退の可能性を示唆した。[66]
脚注
出典
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