ホンダ・NAVI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/11/06 15:07 UTC 版)
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カラーバリエーションに関して：本項目での車体色は、配色の系統を表しているのであって、色を再現しているわけではありません。
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NAVi
NVA110B
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| 基本情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| エンジン | 109 cm3 4ストローク
空冷SOHC2バルブ単気筒
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| 内径×行程 / 圧縮比 | 55.0 mm × 55.6 mm / 9.5：1 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 車両重量 | 107.048 kg | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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NAVi（ヒンディー語: नवी）は、本田技研工業が製造販売する自動二輪車である。
概要
本田技研工業のインド現地法人ホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーター・インディア（HMSI・ヒンディー語: होंडा मोटरसायकल अँड स्कूटर इंडिया）は、2016年にデリー（ヒンディー語: दिल्ली）で開催された第13回オート・エキスポ（ヒンディー語: ऑटो एक्सपो）で、新機種NAViの製造販売を発表し[2]、同年3月から同国で販売を開始した[3]。2016年9月のネパールを皮切りに[4]、中南米諸国などに輸出されている。
車体は、HMSIの主力スクーターであるアクティバ（ヒンディー語: एक्टिवा）のフレームとパワーユニットに、タイホンダ・マニュファクチュアリング（泰: ไทยฮอนด้า แมนูแฟคเจอริ่ง）が製造するMSX125 GROMの燃料タンクを取り付けたようなデザインで[5]、アクティバと多くのコンポーネンツを共有しており、エンジン及びトランスミッションもアクティバと同じ総排気量109.19cc、Vベルト式・無段変速である[6]。
2018年には、前後輪連動ブレーキシステム（CBS）の採用など一部改良を施し[7]、インドの新しい安全基準に適合させた[8]。
インドでの販売は2020年3月末に終了したが[9]、輸出用に製造は継続されている[10]。また、2019年からは、CKD（コンプリートノックダウン）キットがホンダ・デ・メキシコ（西: Honda de México）へ出荷されている[11]。
開発
HMSIの社長兼最高経営責任者である村松慶太は、ハリアナ州（ヒンディー語: हरियाणा）マネサール（ヒンディー語: मानेसर）のR＆Dチームに、40,000ルピー未満の廉価モデルを開発するよう指示した[9]。2014年12月頃から始まった企画・開発作業で[9]、対象購買層は大都市の18歳から24歳とし、名はヒンディー語で「新しい」を意味するNAVi（ヒンディー語: नवी）とされた[9][注 1]。NAViは、HMSIが企画・開発から設計・生産までを単独で行った最初の機種となった[13]。
インド
発売から2か月で1万台を販売し[14]、その四分の一は女性が購入した[15]。その後4か月で5万台に達し販売は好調に見えた[16]。しかし、次の6か月では1万台に鈍化[17]、その後も販売不信は続き、排気ガス規制BS-IV未対応で2017年3月末で販売できなくなるCBR250Rの在庫一掃のために、その購入者にNAViを無料で配るディーラーまで現れるに至った[18]。2019年の年間販売台数は僅か127台にまで落ち込み[19]、HMSIはNAViの排気ガス規制BS-VIへの対応を諦めた[20]。NAViは未対応車の販売猶予期限である2020年3月末をもって終売となった[20]。
ネパール
カトマンズ（ネパール語: काठमाडौं）で2016年9月に開催されたNADAオート・ショーにNAViを出品、発売が発表された[21]。
コロンビア
2018年から輸入が始まり[22][23]、2019年前半にはインドの2018年型と同様の一部改良品となった[24]。また、同年後半に独自の特別仕様車[25]NAVi Adventure及びNavi Mixが追加された[26][27]。
メキシコ
ホンダ・デ・メキシコ（西: Honda de México）は2020年10月14日、2019年11月8日から販売していたNAViを[28]、インド製から自国製に切り替えると発表した[29]。メキシコへはインドから、2021年7月以降NAViのCKDキットが送られており[11]、ハリスコ州（西: Estado de Jalisco）のエル・サルト工場で完成品にされる[30]。
チリ
2012年のNAViの年間新車販売台数は、車種別で2位となるシェア2.8%だった[31]。
米国
米国ホンダ（英: American Honda Motor）は2021年11月17日に、NAViを同月19日からカリフォルニアで開催されるIMS Outdoors motorcycle showに出展するとともに、2022年1月から米国で発売すると発表した[32]。また、ホンダ・デ・メキシコ（西: Honda de México）は2021年11月30日に、米国へNAViの輸出を開始したと発表した[33][34]。メキシコへはインドから、2021年7月以降NAViのCKDキットが送られており、同地で組み立てられ米国に出荷される[11]。米国ホンダは、NAViの購買層はカスタマイズが優先事項だと承知してい、国内初展示のIMS Outdoors motorcycle showにおいても、USヨシムラのマフラーなどを装着した参考車を展示した[35]。また、純正アクセサリとして、Throttle Jockey製のグラフィック・デカールも用意されている[36]。
日本
正規輸入はされていないが、並行輸入の例はあり、9万円を切る価格が話題になった[37]。
脚註
註釈
出典
- ^ “2022 NAVI SPECIFICATIONS” (英語). Powersports. American Honda Motor. 2022年3月18日閲覧。
- ^ “Honda Navi launched in more Indian cities” (英語). IBTimes India. International Business Times (2016年5月7日). 2022年3月18日閲覧。
- ^ “Honda Navi dispatches start in India; priced at Rs 39,500 (ex Delhi)” (英語). Auto News. ETAuto.com. Times Internet (2016年5月7日). 2022年3月18日閲覧。
- ^ “Honda Navi makes it to Nepal” (英語). IBTimes India. International Business Times (2016年10月5日). 2022年3月18日閲覧。
- ^ 淺倉 恵介 (2017年5月24日). “ホンダ ナビ110 – 車両価格10万円を切るインド製バイクの実力は如何に？ 試乗インプレ・レビュー-”. バイクブロス. プロトコーポレーション. 2022年3月18日閲覧。
- ^ Neelanjan Chakraborty (2017年6月8日). “Honda Navi sales drops to 284 units in April 2017” (英語). IndianAutosBlog.com. Htg Software Ventures. 2022年3月18日閲覧。
- ^ “Honda launches 2018 edition NAVi” (英語) (プレスリリース), होंडा मोटरसायकल अँड स्कूटर इंडिया, (2018年7月20日) 2022年3月18日閲覧。
- ^ Tarun Kochar Chakraborty (2018年). “Honda Navi CBS launched in India; priced at Rs 47,110” (英語). Car Blog India. 2022年3月18日閲覧。
- ^ a b c d Shobha Mathur (2016年5月9日). “Honda's NAVI bet” (英語). AUTOCAR PROFESSIONAL Online. AUTOCAR PROFESSIONAL. 2022年3月18日閲覧。
- ^ “Honda Navi India: ക്ലച്ച് പിടിച്ചില്ല; നവിയോടും, ക്ലിക്കിനോടും ഗുഡ് ബൈ പറയാൻ ഹോണ്ട - honda likely to discontinue slow selling navi, cliq scooters soon” (マラヤーラム語). Samayam Malayalam (2020年1月17日). 2022年3月18日閲覧。
- ^ a b c “HMSI initiates exports of NAVi bike to US market” (英語). Times of India. Times Internet (2021年12月21日). 2022年3月18日閲覧。
- ^ “Honda NAVIgates with a bang in 2016!” (英語) (プレスリリース), होंडा मोटरसायकल अँड स्कूटर इंडिया, (2016年2月3日) 2022年3月18日閲覧。
- ^ “February 4, 2016 "Honda NAVIgates with a bang in 2016 !"” (英語) (プレスリリース), 本田技研工業, (2016年2月4日), オリジナルの2016年2月7日時点におけるアーカイブ。 2022年3月18日閲覧。
- ^ “Honda Navi Crosses 10,000 Sales Mark” (英語). न्यूज़ 24. न्यूज़ 24 ब्रॉडकास्ट इंडिया. B.A.G. Films & Media (2016年10月5日). 2022年3月18日閲覧。
- ^ Avinash Nair (2016年6月29日). “Women constitute one-fourth of Honda Navi buyers” (英語). Auto & Travel News. The Indian Express. 2022年3月18日閲覧。
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- ^ a b Tarun Kochar (2020年). “Honda Navi And Cliq To Be No Longer Available Post April 2020” (英語). Car Blog India. 2022年3月18日閲覧。
- ^ “ഹോണ്ടയുടെ ‘നവി’ നേപ്പാളിലും വിൽപ്പനയ്ക്ക്” (マラヤーラム語). Manorama Online (2016年10月6日). 2022年3月18日閲覧。
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- ^ 小松信夫 (2021年11月20日). “インド製なのに、なぜか中南米で人気！ 遊び心あふれるホンダ「ナビ」の魅力とは？【小松信夫の気になる日本メーカーの海外モデル Vol.29】”. webオートバイ. モーターマガジン社 Bureau. 2022年3月18日閲覧。
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- ^ “Llega a México Honda NAVi, un nuevo segmento de motocicleta dirigido a jóvenes dinámicos y aventureros” (スペイン語). PR Newswire. Cision US (2019年11月7日). 2022年3月18日閲覧。
- ^ “Honda NAVi, orgullosamente fabricada en México” (スペイン語). CARMANÍA Autos (2020年10月14日). 2022年3月18日閲覧。
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- ^ Marcelo Palomino (2022年1月18日). “El mercado de motos en Chile duplica sus ventas en 2021” (スペイン語). Noticias. Autocosmos. 2022年7月23日閲覧。
- ^ “Honda Expands miniMOTO Family with Fun, Approachable, Affordable Navi” (英語) (プレスリリース), American Honda Motor, (2021年11月17日) 2022年3月18日閲覧。
- ^ “Anuncia Honda de México su regreso a la exportación de motocicletas a Estados Unidos con NAVi” (スペイン語) (プレスリリース), Honda de México, (2021年11月30日) 2022年3月18日閲覧。
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- ^ “2022 NAVI OVERVIEW” (英語). miniMOTO. STREET. American Honda Motor. 2022年3月18日閲覧。
- ^ 北秀昭 (2020年5月31日). “定額給付金でバイク通勤を検討。10万円で買えるバイク（新車）を探してみた。”. モータファンバイクス. 三栄. 2022年3月18日閲覧。
関連項目
- ホンダ・アクティバ – HMSIが製造するスクーター。NAViと多くのコンポーネンツを共有している。
- ホンダ・グロム – 本田技研工業がタイで製造する同じセグメントの機種。
外部リンク
- ホンダ・NAVIのページへのリンク
