ベイリン卿の最期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 22:05 UTC 版)
不幸にも、次々と罪を犯してしまったベイリン卿は、アーサー王の下に帰るのを諦め、一人で旅を続けていた。あるとき、そこを通過するには「島を守る騎士」と決闘しなければならないという悪習があるという地方を通りかかった。この決闘を承諾したベイリン卿は、ある騎士の助言に従い、彼に楯を借りていくことにするのだが、これが悲劇を招いた。このとき、決闘相手は弟であるベイラン卿であったのだが、ベイリン卿はそれに気がつかなかった。一方、ベイラン卿も相手が二本の剣を携えていたことから、兄ではないかと思ったものの、楯が違うのでそうとは気付かなかったのである。 こうして、兄弟同士は殺し合い、お互いに瀕死の重傷を負わせた時点でようやくお互いの素性に気付くことになった。もう助からないことを覚悟したベイリン卿とベイラン卿は、同じ墓に埋葬されることを言い残し、息絶えるのであった。 表 話 編 歴 アーサー王物語主要人物アーサー - イグレイン - イズールト - エクター - エレイン - グィネヴィア - コンスタンティン3世 - トリスタン - パーシヴァル - バン - マーク - マーリン - 湖の乙女 - モーガン・ル・フェイ - モルゴース - モルドレッド - ユーサー - ロット その他の円卓の騎士アグラヴェイン - アグロヴァル -アンボー- エクター・ド・マリス - エレック - ガウェイン - ガヘリス - ガラハッド - ガレス - グリフレット - ケイ - サグラモール - ディナダン - トー - パロミデス - ファリアン - ブルーノ - ベディヴィア - ペリノア - ペレアス - ボールス - マーハウス - ユーウェイン - ライオネル - ラモラック - ランスロット - ルーカン その他の人物漁夫王 - ヴォーティガン - キルッフ - タリエシン - ベイリン - ヘラヴィーサ - マルジン - ルキウス - ローエングリン - ディンドラン - リトー - フェルギュス - グリグロワ - 九人の魔女 - 人物一覧 事物や場所などエクスカリバー - アロンダイト - 聖杯 - 円卓 - ベイドン山の戦い - カムランの戦い - アヴァロン - キャメロット - ブロセリアンド - ティンタジェル城 - ドゥムノニア - コーンウォール - ウェールズ - 赤い竜 - 白い竜 主要作品マビノギオン - ブリタニア列王史 - ランスロまたは荷車の騎士 - トリスタンとイゾルデ - ガウェイン卿と緑の騎士 - パーシヴァル - アーサー王の死 - 関連書籍一覧 - 関連作品一覧 関連項目ケルト - ケルト神話 - 中世文学 - 騎士道文学 - 聖杯伝説 - 騎士道 - 宮廷愛
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