ブルックナーの交響曲の演奏史、および著名な演奏者とは? わかりやすく解説

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ブルックナーの交響曲の演奏史、および著名な演奏者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 14:28 UTC 版)

アントン・ブルックナー」の記事における「ブルックナーの交響曲の演奏史、および著名な演奏者」の解説

古くヴィルヘルム・フルトヴェングラーハンス・クナッパーツブッシュなどが録音残しており、これらは今なお広く聴かれている。とりわけ原典版出版後改訂版使用し続けたクナッパーツブッシュ録音は、第一級指揮者オーケストラによる改訂版演奏記録としても貴重なのであるロベルト・ハースによる旧全集原典版出版された後、このうち第4番第5番1936年カール・ベームによって世界初録音された。 ブルックナー交響曲最初全集録音は、1953年フォルクマール・アンドレーエ指揮ウィーン交響楽団よるものだった。ステレオ録音による全集国際ブルックナー協会会長務めたオイゲン・ヨッフム最初である(演奏ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団及びバイエルン放送交響楽団)。ヨッフムはのちにシュターツカペレ・ドレスデンとも別の全集録音行っている。ヘルベルト・フォン・カラヤンゲオルク・ショルティベルナルト・ハイティンクなどの指揮者全集完成させている。ただし、ヨッフム始めとして第00番、第0番を録音していない指揮者多く11全て録音した指揮者少ない。セルジュ・チェリビダッケヘルベルト・ケーゲルどのように第3番以降交響曲しか録音しなかった指揮者もいる。 近年指揮者の中では、ゲオルク・ティントナーフランツ・シャルク通じてブルックナー孫弟子だった)、カール・ベームフランツ・コンヴィチュニーオイゲン・ヨッフムヘルベルト・フォン・カラヤンギュンター・ヴァントセルジュ・チェリビダッケスタニスワフ・スクロヴァチェフスキベルナルド・ハイティンクヘルベルト・ブロムシュテットエリアフ・インバルニコラウス・アーノンクールカルロ・マリア・ジュリーニダニエル・バレンボイムクリスティアン・ティーレマンフランツ・ウェルザー=メスト朝比奈隆などが多く演奏・録音行っている。 ブルックナーウィーンオーケストラ響き前提作曲しており、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などの演奏こそが最もオリジナルとも言われている[誰によって?]。ただし、ゲオルク・ティントナー登場するまではウィーン出身指揮者によるブルックナー録音稀少で(ヨーゼフ・クリップスエーリヒ・ラインスドルフわずかなライブ録音残している)、むしろそれまでオイゲン・ヨッフムクルト・アイヒホルンヴォルフガング・サヴァリッシュミュンヘン出身者目立っていた。また、ウィーン・フィル2018年に至るまで単独指揮者によるブルックナー交響曲全集録音していない(1970年代デッカ社が指揮者6人がかりのものをまとめた)。 全集録音行った指揮者中には、版・稿の問題こだわった指揮者もいる。たとえばエリアフ・インバルは、ノヴァーク版の第1稿にもとづく第3、第4、第8交響曲世界初録音している。ゲオルク・ティントナーは、第1番未出版1866年稿をいちはやく紹介したほか、第2番第3番第8番第1稿録音したゲンナジー・ロジェストヴェンスキー旧ソビエト連邦)はかつて、すべての稿の網羅目指し全集録音しており、これは同じ番号交響曲複数の稿を、一人指揮者一つオーケストラ聴き比べることの出来初の試みだった。この中でグスタフ・マーラー編曲した交響曲第4番録音され、特に注目集めた。しかしソビエト連邦崩壊などの事情により、当時出版されていた稿のうち第8番第1稿録音されないまま、この試み中断した日本においてはクラウス・プリングスハイム指揮により東京音楽学校にて1936年2月15日交響曲第9番日本初が行われたが、当時はまだ広く演奏され親しまれていたわけではない金子建志によると、1959年カラヤンウィーン・フィル来日公演ブルックナー交響曲第8番演奏された際、「『ブルックナーだけでは客の入りが心配』という日本側の要望モーツァルトアイネ・クライネ・ナハトムジーク演奏することになった」という逸話もあったという。その後日本人指揮者では朝比奈隆1970年代ブルックナー交響曲全集録音した他、その後ブルックナー数多く指揮したブルックナー交響曲オルガン独奏編曲する試みいくつかなされている。エルンスト=エーリヒ・シュテンダー(ドイツ語版)(交響曲第3番第7番)、トーマス・シュメーグナー(ドイツ語版)(第4番)、クラウス・ウーヴェ・ルートヴィヒ(ドイツ語版)(第7番)、リオネル・ロッグ(英語版)(第8番)などの録音がある。

※この「ブルックナーの交響曲の演奏史、および著名な演奏者」の解説は、「アントン・ブルックナー」の解説の一部です。
「ブルックナーの交響曲の演奏史、および著名な演奏者」を含む「アントン・ブルックナー」の記事については、「アントン・ブルックナー」の概要を参照ください。

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