ブルターニュ料理とは? わかりやすく解説

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ブルターニュ料理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 10:20 UTC 版)

ブルターニュ料理フランス語: Cuisine locale de Bretagne)は、フランスの郷土料理の一つ。ブルターニュは、フランスの北西部に位置し、英仏海峡に面しており、また大西洋にも突出して、ケルトの文化も受け継いで独自の文化を育んできた。

特産品として、オマール海老牡蠣、またバター乳製品も有名で、これらを使った料理なども特徴になっている。

概要

ガレット

ブルターニュ地方は、「小麦が栽培できない貧しい土地のため、ソバを栽培し、ソバのクレープを常食にしている」とも言われている[1]。実際には、アーティチョークの生産量ではフランス国内の95パーセント、カリフラワーでは90パーセントをブルターニュ産が占めているなど、内陸部では野菜の栽培も盛んであり、フランスを代表する野菜の産地である[1][2]

ソバが主食となっているのは確かであり、パン、クレープ、にと利用されており、中でもガレットはブルターニュを代表する料理で、様々な具材を用いるバリエーションがある[2]

養鶏養豚酪農も盛んであり、特にバターには定評がある[2]

特徴

コートリアード

ノルマンディー料理フランス語版がクリームやバターを多用するのと比べると、ブルターニュ料理は新鮮な魚介類や肉類、野菜をそのまま食べされるのが特徴と言える[1]

コートリアード英語版は「ブルターニュ風ブイヤベース」とも言える魚介類の煮込み料理であるが、地中海側のブイヤベースがサフランウイキョウの香りを利かせているのに対し、コートリアードはあっさりとしたトマト味に魚介の出汁、ブルターニュ産の野菜が入る[1]

代表的な食材

野菜と果物

パンポル豆

バター

バターを用いるのも、ブルターニュ料理の特徴となっており、バターを用いない料理や菓子はほとんどない[2]

フランス国内では無塩バターを使用するのが一般的であるが、ブルターニュではゲランド産の塩を練りこんだ有塩バターが使われる[2]

フランスでは塩税(ガベル)が中世より課せされていたが、ブルターニュ地方は著名な塩の産地があったことから、免税されていた[2]。塩が安く購入できることから、バターの保存期間を伸ばす目的で塩を加えるバターが発達した[2]

ブルターニュ地方では「肉」と言えば、長らく「豚肉」であった[2]。養豚は現代でも盛んであり、フランス国内豚の総生産量の約半数をブルターニュ産が占めている[2]

ブルターニュ風パテ、レンヌ風パテ、ゲネメのアンドゥイユなど、シャルキュトリーも個性的なものが多い[2]

オイルサーディン缶

18世紀に缶詰が発明されると、オイル漬けにしたイワシの缶詰も作られるようになった[2]1824年にはナントに世界初となる缶詰工場が操業し、魚の缶詰は一大産業として発展した[2]

定番の食し方としては、バターを塗ったパン・ド・カンパーニュにオイルサーディンを乗せて食べる[2]。そのままグリエする、ほぐしてリエットにする、パテと合わせてという食べ方もよくされる[2]

魚介類

天然の牡蠣は希少ではあるものの、ブルターニュの海岸線に沿って養殖場が点在しており、一大産地として知られている[2]。フランス国内のヨーロッパヒラガキはほとんどがブルターニュ産である[2]

ブルターニュ産のオマールエビは「オマールブルー」と称され、世界最高峰とされる[2]

代表的な料理

菓子

ガトー・ブルトン

上述のようにブルターニュ地方は良質は有塩バターの産地であり、有塩バターを使用した菓子が代表的な菓子にも挙げられる[4]

飲料

ブレイズ・コーラのボトル

シュシェン

ブルターニュ地方では、6世紀ごろから作られているリンゴから作る発泡酒のシードルが代表的な酒である[6]。産地によって香りや味わいは異なるが、クレープとシードルを組み合わせるのは定番となっており、クレープ屋では必ずシードルも販売している[6]

蜂蜜酒シュシェン英語版[6]、ソバ粉から作られるウイスキーのエデュ(Eddィスティルリ・デ・メニールフランス語版社製造)[3]も代表的な酒である。

近年は、地ビールも盛んになっており、「海水から作ったビール」というのもある[6]

出典

  1. ^ a b c d 稲葉由紀子「獲れたての魚介類を贅沢に使った、ブルターニュ風ブイヤベース。」『おいしいフランス おいしいパリ』阪急コミュニケーションズ〈フィガロブックス〉、2014年。ISBN 978-4484142074 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 山口杉朗(監修)「ケルト由来の食文化 ブルターニュ」『歴史、食材、調理法、郷土料理まで フランス料理図鑑』日本文芸社、2024年、50-51頁。 ISBN 978-4537222135 
  3. ^ a b 人・食・文化、すべてがうるわしのブルターニュ!~ソバ粉編(1)~”. .tsuji. とっておきのヨーロッパだより. 辻調グループ校 (2016年2月19日). 2023年5月19日閲覧。
  4. ^ a b c d e 大森由紀子『フランス伝統料理と地方菓子の事典 : 全地方の食文化や歴史、食材、ワイン、チーズの知識から料理・菓子の作り方まで俯瞰して理解できる』誠文堂新光社、2021年、44頁。 ISBN 978-4416521076 
  5. ^ 人・食・文化、すべてがうるわしのブルターニュ!~お祭り編(1)~”. .tsuji. とっておきのヨーロッパだより. 辻調グループ校 (2017年7月5日). 2023年5月19日閲覧。
  6. ^ a b c d ブルターニュの郷土料理”. EXplorer France. フランス観光開発機構 (2012年11月5日). 2025年5月11日閲覧。

ブルターニュ料理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 00:12 UTC 版)

フランス料理」の記事における「ブルターニュ料理」の解説

ブルターニュ冷涼な気候のため作物不作とされるソバ粉クレープガレット)やクイニーアマンが有名であるほか、ケルト系ブルトン文化料理にも残っており、同じケルト系ウェールズ地方料理との共通点もある。

※この「ブルターニュ料理」の解説は、「フランス料理」の解説の一部です。
「ブルターニュ料理」を含む「フランス料理」の記事については、「フランス料理」の概要を参照ください。

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