フローレンス・リトル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 01:41 UTC 版)
「ハロルド・ジョーンズ (犯罪者)」の記事における「フローレンス・リトル」の解説
フレダ殺害で無罪になってから17日後の7月8日、ハロルドは家の外のダラン・ロード10番地で、妹のフロッシー (英: Flossie) が隣人のフローレンス・アイリーン・リトル (英: Florence Irene Little) とホップスコッチを遊んでいるのを目にした。ハロルドは自分の家族の手伝いという口実でフローレンスを家へ誘い込んだ。ハロルドは家の中でフローレンスの首を締め、台所へ引きずり込んだ。木の厚板で頭とこめかみを殴り、頭や首をシンクの上に吊し上げ、髪を掴み、父のポケットナイフで喉を切った。その後、フローレンスの頭と首を灰色の軍隊シャツで包み、一部脱がされた遺体を屋根裏に隠した。シンクや壁、床、屋根裏への昇降口から目に留まった血痕を洗い落とした後、風呂に入った。 午後11時15分、警察にフローレンスの失踪が届け出られ、すぐに家から家への捜索が行われた。同時に近隣の森や山での捜索も行われ、地元のボランティア数百名が助力した。ボランティアの中にはハロルドの姿もあった。ハロルドはリトル夫人や警察からフローレンスの行方について質問されたとき、フローレンスは自分の家の表玄関のところにいたが、立ち去ってしまったと答えた。 翌日午前8時30分、地元のヘンリー・ルイス (英: Henry Lewis) 警視と1人の巡査がハロルドの父の同意を得て、ハロルドの自宅を捜索した。その間にハロルドはこっそりと家を出た。屋根裏への跳ね上げ戸に、明らかに掃除しようとしたようであったが、血痕が残っていることに注目し、巡査は屋根裏を捜索した。はたして、垂木と交わるような姿勢で手足を伸ばした状態のフローレンスの遺体を発見した。警察がハロルドの自宅を捜索したところ、血の付いた凶器のナイフが発見された。ハロルドがフローレンスの喉を切ったシンクの下では、血液混じりの水で満たされた小さなソースパンが見つかった。ボイラーの下には血の付いた50センチメートル弱の厚板が隠されていた。フローレンスの遺体が隠されていた屋根裏への入口の近くに血液が付着したテーブルもあった。 このことを知り、父のフィリップ・ジョーンズは家を出て、近くのマイター・ストリートで友人と話していたハロルドを逮捕した。ハロルドは父に連れられてダレン・ロードへと戻り、その場で拘禁された。 フローレンス殺害の容疑でハロルドが逮捕されたという知らせが地元の人々に伝わると、およそ500名の人々が憤慨して地元の警察署の外に集まり、ハロルドの即時釈放を求めた。ルイス警視は群集に対し、ハロルドの自宅の屋根裏から殺された少女の遺体が発見されたことを告げ、解散して帰宅することを促した。
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