フォルポスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 15:59 UTC 版)
「サーチャー (航空機)」の記事における「フォルポスト」の解説
ロシアでは南オセチア紛争において現代のUAVシステムが不足していたことが判明したことから調達が開始され、フォルポスト(Forpost)の名称でサーチャーMk.IIをウラル民間航空機工場(UZGA)が30機をノックダウン生産し、独自に改良も行っている。 導入から生産まで フォルポストの導入は2009年4月に2機のサーチャーMk.IIを1,200万ドルで購入したことから始まり、続いて2010年10月13日にOboronpromはIAIとの間で組み立てのための部品供給契約を締結。この時点ではコンポーネントの納入は2011年に開始されるとされ、カザンヘリコプター工場(英語版)においてイスラエルの部品から組み立てる計画だった。 2011年5月23日、IAIはサッチャーIIをロシアに出荷する準備が整ったと発表し、写真を公開、続く31日にはカザンヘリコプター工場ではなくウラル民間航空機工場が最初の3機の生産のための準備をしていると報道された。ウラル民間航空機工場は11月21日にイスラエルのライセンスの元、フォルポストの生産を開始すると発表。既に組み立てのための生産現場は準備されており、UZGAの専門家はイスラエルで訓練されたと正式発表した。 2012年1月にはニジニ・タギルの"Staratel"訓練場において最初の試験が実施され、8月22日にはウラル民間航空機工場のゼネラルディレクターであるヴァディム・バデハは国防省と国家契約を締結し今年度は10機を組み立て2012年から2013年にかけてこの契約を完済、年末までにロシア軍に就役する予定であると発表した。同計画の実施には約3億ルーブルがこのプロジェクトの実施に投資された。 2012年9月12日、ウラル民間航空機工場はライセンス製造分について試験の準備ができているとし、試験が10月から開始されることが予定されていると発表した。その結果、10月11日に暑い砂漠で動作するように設計されているため、ビデオと熱画像システムのみを搭載しており、寒く、頻繁に霧、雪と雨が降るロシアでは、イスラエルの無人機は役に立たないとしてロシアの環境への適応のための研究開発費として暗号名"Azimut"の計画名112億ルーブルを費やすと報道された。既に技術的案件については国防相の承認を受けており、作業は2015年末までに完了しなければならないとされた。 その後はどのような経緯を経たのかは不明であるが2014年1月に就役している。
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