フェレットの病気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 15:41 UTC 版)
中毒を起こしたり、病気の原因となる食物 チョコレート、タマネギ、コーヒー、茶など。 チョコレートの場合、原料のカカオ由来のアルカロイドであるテオブロミンの覚醒効果が原因で中毒を起こす。 これは、テオブロミンを体内で代謝する能力が低いため、一旦フェレットがテオブロミンを含む食物を摂取すると、長時間にわたって高濃度のまま体内に留まるためである。チョコレートをうっかり1枚食べさせてしまい、死んでしまったという症例もある。 タマネギなどのネギ類の場合、含有するアリルプロピルジスルフィドなどの硫化物がヘモグロビンを変性させることにより、赤血球を破壊し、溶血性貧血を発症させる。一般にタマネギ中毒と呼ばれるが、タマネギ以外にも長ネギ、ニンニク、ニラなどのネギ属に属する野菜の摂取によっても発症する可能性がある。ネギ類に含まれるスルフィド類の多くは水溶性であり、加熱しても分解されないため、直接原因となるネギ類を食べさせなくても、そのエキスを含む食品を摂取するだけで発症する可能性がある。 緑茶、コーヒー、紅茶などに含まれるカフェインは、テオブロミンに似た構造を持ち、同様の覚醒効果を持つため(カフェインとテオブロミンは共通の骨格を持ち、カフェインの1位のメチル基が外れたものがテオブロミンである。詳細はカフェイン および テオブロミンの項を参照の事)。 その他の人間が口にする食品や飲料などについても、フェレットにとっては塩分や糖分などが過剰となる可能性が高いため、このような物を日常から摂取していると、人間で言うところの生活習慣病に近い病気に罹りやすくなることが考えられる。
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