飼う際の注意
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 15:41 UTC 版)
フェレットは壁の穴や戸棚、電化製品の裏側に好んで入り込む。そのため、ファンや配線が露出していないか、暖房の排管がないか、危険な物が落ちていないか、などに留意する。また、落ちているものを運んだり噛んだりする。フェレットにとっての適温は、一般的には15℃から22℃と言われている(多少の個体差有り)。目安としては、フェレットの体感温度は実気温+7℃。 汗腺が全くない(生まれた直後は肉球にのみあるが、生後数日で消失)ので夏の暑さにとても弱く、室温が28℃を越えると熱中症になる危険がある。冬でもよく晴れた日に窓際にケージを長時間置いて熱中症になったというケースがある。フェレットについてあまり知識のないままインターネットなどを通じてフェレットを譲り受けてしまい、届いてみるとまだ避妊、去勢、肛門腺(所謂「臭腺」)除去の手術がされておらず、予想外の臭いや発情行動に不快感をもち、処分してしまうケースもある。 上記の通り、元来がイタチ科であるフェレットの肛門脇には肛門腺があり、外敵に襲われた時や興奮した際などにスカンクのように非常に臭い液を飛ばす。「イタチの最後っ屁」とも呼ばれる自己防衛行動である。前述のしっかりと管理された大手メーカー・ファームにより繁殖されたものであれば、除去済み生体がショップで販売されているが、個人のブリーダーや繁殖元が不明のものだと、除去手術されていない場合もある。また、除去手術がされてあっても、きちんと抜糸されていない場合や、少数ながら除去手術に失敗している場合もある。 上記のような未手術のフェレットは、動物としてのフェレット本来の姿を保っているものとして一部の愛好家によって好まれるが、発情時の行動や体調の問題(フェレットの病気を参照)、肛門腺分泌物や体臭による強い臭気などの問題もあり、一般的なペットとは言いがたい面もある。
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